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只今、私ことメイス・リーシャはベポさんに連れられてハートの海賊団の船に来ています。
最初はベポさんが私をクルー達に紹介したいと言われた時は流石に驚いた。
でもその申し出は正直に嬉しかったのでもちろん喜んで受けた。
でも船の前まで来るととても緊張した。
「みんなー、リーシャを連れて来たよ〜!」
ベポさんがそう言いながら食堂らしき場所へ入ると、そこにはこの間会ったローさん達とその他のクルーの人達が居て、私の心臓の音が早くなった。
「み、みなさんこの度は船へ招待して下さってありがとうごさいます」
私はペコリと頭を下げた。
……しかし、何の反応もない。
不思議に思い顔を上げると全員が目を丸くしてこっちを見ていた。
しばらくすると一人のクルーが笑いだした。
「……アハハッ!海賊相手に律儀なお嬢ちゃんだなぁ!」
するとその後からもクルーの人達が口々に笑いだすものだから私は驚くしかなかった。
どうやら失言はしていないみたいでホッとした。
少しするとローさんが私の横へ来た。
「今日は久々の客だ、存分にもてなせ」
「「「おー!!」」」
もてなし、と聞いて私はとても嬉しくなった。
ほどなくして沢山の料理が運ばれてきた。
どの料理も舌を巻くほど美味しかった。
盛り上がる中、クルーの人達が私に質問をしてきた。
「へぇ〜、リーシャちゃんは一人で旅をしてんのか」
「はい、春島には一週間前に着いたんです」
「すげぇな、なんか理由があんのか?」
「いえ……特にこれといった理由はないんです」
そんな風に話をした後、私はローさん達がいる場所に移動した。
「リーシャ、こっちこっち!」
ベポさんはローさんがいる、向かいの席を勧めてきたのでそこに腰を下ろした。
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