船に戻る途中、ペンギンは気になっていたことを聞いた。
「船長、彼女と何の話をしていたんですか?」
「あ?あぁ……ベポが俺のことを何て言っていたのか聞いた」
「えっ!それって船長っていうことを隠してですか?!」
「そうだ」
「悪趣味ですね……」
「何とでも言え」
船長はそう言いながらも口元に笑みを浮かべていた。
よほど楽しかったらしい。
船長が女性とあんな風に楽しそうに喋っているところを見て正直驚いた。
いつも夜の酒場にいる船長は両側にソレの専門の女性達がいて、満更でもない船長がいる、という感じだ。
船長は顔も良いし、二億の賞金首だということもあり、かなりモテる。
だからすぐに女性達が言い寄ってくる。
けれど、せいぜい二、三日程度で女と過ごして、それ以上は興味を示さない。
だから俺もペンギンも船長の機嫌の良さにとても驚いている。
「リーシャか……気に入った……」
ポツリと船長が呟いた言葉にまた俺達は驚いた。
今日はなんだか色々と船長に驚かされる日だ。
無意識の行動
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