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- ナノ -
06
「ね、ね、ローっ」

「……昼に起こせと言った筈だぞ」

鼻で煩わしそうに唸るローを揺らし言いたいことを伝える。

「もう昼だから!残念でしたー。そんな事より、ワノ国ってさローは知ってる?」

「ちっ……余計な情報仕入れやがる……んなの有名な島だ。よっぽど箱入りじゃなきゃあ誰でも知ってる」

「じゃあそこに行ってみたいって言ったら!」

「無理。却下。不可能」

即答され肩を落とす。
やはり鎖国だから簡単には入れないのか。

「じゃーせめて侍には会いたい」

「そうか頑張れよ」

「適当!そうじゃなくてええ。一目見たいんだけど……て、ロー?」

もぞりと再び寝だす彼につんつんとお腹らへんをつつく。
その途端布団の隙間からニュッと手が出てきてリーシャの身体に巻き付き布団へ入れようとする。

「わ、わーっ、ちょ。私眠くないんだけどっ。今から着替えるんだけど!」

「じゃあ俺がやってやるからお前はマグロになってろ」

プチプチと服のボタンを本当に外すから慌ててその手を止めようとするが、彼は夫婦だから特別サービスだと飄々と言うが、サービスの方向は彼だけが得をするだけだという卑怯なもの。
そうはいくか、と止めようするが片手でリーシャの両手を拘束し、片手でボタンを外すという器用な真似をする。
おへそまで全部外され、下着が見える状態に赤面。
その隙に彼は胸元にキスマークを付けた。

「昨日のやつまでまだ残ってるぜ」

「!、い、言わなくていいって!」

「フフフ、消えると大事だ。上書きしといてやるよ」

「や、やらなくて、っ、や、やめ」

断っているのに意地悪く言葉に出してあろうことかまた身体に手を厭らしく這わせるロー。
再び熱くなる身体に浮かされ、ふやける思考に幸せだと仄かに漂う幸福感が胸に広がった。
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