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「ルールを説明したら次はゲームの内容だ!」



バーン!と効果音付きで始まったボード説明。
口説明ちゃうんかぁーい!
と突っ込むシャチ。



「内容は水中バレーだ!勇者側は一人参加で試練に望んでもらうが、マクロ一味がゴールの道を妨害するぞ」

「異議ありいい!!」



リーシャは吐血する勢いで一気にまくし立てた。



「どう見ても水中戦不利なんだけど!?死ねって言うの!?私が死んだらてめぇに一生取り憑いてやっからなあああ!!」



鬼の形相でヒトデを呪う仕草をする。
ヒトデはあまりの気迫に蒼白になる。



「ケイミーケイミースタートの合図を……」

「う、うん」



汗をドッとかいている人魚が赤い旗を上げる。
すると、ずっとホイッスルを握っていたしらほしがピィー!と鳴らす。



「気合いで勝ってやらああ!」



リーシャはハンデで渡されたボールをマクロ一味の向こうにあるゴールへと渾身の一撃を打つ。



「恐ろしいぜボス」

「集中しろ!」



バシッとマクロがタンスイの頭を叩く。



「ゴール!」



しらほしがホイッスルを鳴らすとマクロ一味は暫し放心した。



「てめーのせいで妨害出来んかっただろうが!」

「魚人のせいにするなよ」

「うっせェギャロ!」



揉め事を起こしている一味を尻目にリーシャはロー達にピースサインを送っていた。



「フフ……流石リーシャだな」

「怒りって偉大だな」



ローは誇らしげに頷く。
シャチは勇者の力量が上がっている事に気が付いた。



「強くなってるな確実に」



ペンギンは断言した。
初期に比べると確かにリーシャのレベルは確実に上がっていっている。
そんな三人の会話を知らない勇者は再びファインティングポーズを構えていた。



「クリスタルは渡さんんん!人間舐めんなよおおお!」

「舐めたとか言ってねェよ!?」



マクロが非難の声を上げるが、すかさず次のボールを打つ。



「喰らえ!」

「二度はいかせんぞ!」



マクロはボールに向かっていく。



「ふっ……上!」



リーシャは得意顔で叫ぶとボールは方向転換をし上へ操られるように移動した。
マクロの手は掠れもしない。



「何!?」



驚愕の表情を浮かべる三人に対しリーシャは笑う。



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