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「ああ言って良かったのか?」
ドスドスと不機嫌な不調のまま先へ進んでいるとペンギンが聞いてきた。
リーシャは一瞬ムッとしたが、思い直すと気分が落ち込んできた。
「いい、わけないけど……あれはローさんが悪いもん」
「そうだな。喧嘩別れになったが、お前はこのままでいいのか?」
「……ローさんなんて、知らない!!」
ペンギンに二度問われるとリーシャは開き直る。
自分は何も間違っていない。
ローに言ったものが全部だ。
「ペンギン。そんな事より、紙に書いてるものを探さなきゃ」
「あァ。まずは……」
ペンギンはそれ以上リーシャに問わなかった。
一緒に紙を眺める。
「「スマイル」」
同時に呟くが、二人には意味がわからなかった。
「スマイル探せって……どーいう意味?」
「俺にもよくわからない」
ペンギンもお手上げのようだ。
こう、都合よく助っ人が出てこないものか。
「呼んだか?」
「わああ!?」
「本人が出てくるとは……」
突然、後ろに出現したのはなんとドフラミンゴ本人。
これにはペンギンも驚いていた。
「普通、本人以外が出てくるもんなんじゃ」
「フッフッフッ!甘ェなァお前らは。意外性をつくのが俺だぜ?」
ドフラミンゴは悪戯が成功した表情を浮かべていた。
「あ、ドフラミンゴさん!これっ、スマイルって何なんですか?」
「俺が気にいってるものだぜェ?」
「スマイルが?」
ペンギンが難しい顔をして腕を組む。
「あとの事はこいつを使え。便利だからなァ」
「え?こいつっ、てえええ!!!」
リーシャは驚きの声を上げながら上を向く。
「通称パシフェスタ。ロボットだからあんまりおしゃべりはできねェ」
「ロボット!?」
リーシャが知るロボットにしては随分文明が進んでいるようだった。
ロボットには見えない。
「パシフェスタと言ったか?」
ペンギンが神妙に聞くとドフラミンゴが肯定する。
「自動で動いているのかこれは」
「俺が動かす事もあるが、普段は自動だぜ。フッフッフッフッ!最高の代物だろ?」
パシフェスタと呼ばれたロボットはとても大きくて、片手でリーシャを持ち上げる事ができるんじゃないかと思う。
頭には何故か熊の耳が付いているが。
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