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ドフラミンゴの狂った笑い声にシャチの顔に冷や汗が伝う。



「口の聞き方に気をつけろよ。お前らこそ立場をわきまえたらどうだ?フッフッフッ!俺がやらなくても他の奴が隙間に入り込んできちまうかもしれねーからなァ」



リーシャには、ドフラミンゴが何を言っているのか全く理解できなかった。
古代の言葉を聞かされたような、一つもわかるはずがないものを聞かされているような感じだ。
ロー達はどうなのだろうか?



(シャチはドフラミンゴさんに固まっちゃってて、ローさんとペンギンはすっごく睨んでる……)



何を知っているのか。
リーシャが知らない事なのか。
考えれば考える程疑問が浮かぶ。



(そもそも、私この世界の人間じゃないからかな?この世界の人間しか知らない事、とか……?)



それならリーシャも納得できる。
再びドフラミンゴに目を向けた時には、彼はおどけるように笑っていた。



「緊張感がして俺は愉しいけどよォ、こっちも仕事があるから試練を始めさせてもらうぜ?」

「あ、そーいえば、ドフラミンゴさんって雷の門番だったね」



ドフラミンゴの言葉にリーシャを除く三人は威嚇する事を止めて優先事項を進めた方がいいと判断したようで、普通の雰囲気に戻った。
リーシャは密かに安堵しながらドフラミンゴに耳を傾ける。



「説明を始めるぜ。まずは用意した紙に書いてあるリストの内容を探す」



と、雷の門番が指を妖しく動かすと魔法の如く、ひらりと薄い一枚の白い紙が降ってきた。
それをリーシャは慌てて取る。



「全部探す事が出来たら試練はクリアだ……フッフッフッ」

「あのおぉー……ドフラミンゴさんに頼みがあります」

「何だ?俺と住むか?」

「違います!じゃなくて、外の豪雨を無くして晴れにしてほしいんです」

「褒美って事か?フッフッフッフッ!」



リーシャが、そう頼むとドフラミンゴが唐突に笑い始めた。
ハテナマークが飛び交う中、ペンギンが肩に手を乗せてくる。



「リーシャ、豪雨と雷を降らしているのは正真正銘あの男だ」

「えっ、あの男って……ドフラミンゴさんが!?」

「ああ」



ペンギンが肯定する。



「いいぜ」

「え?」



突然、笑い声が消えてピンクのファーがふわりと動いた。



「俺と一緒になるならだけどなァ」



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