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からかう時のこいつの反応が面白く、一々何かと期待を裏切らないリーシャを見ながら俺はレストランで注文したスープを飲む。

ミネストローネとか言うトマトが利いているスープだとか。

リーシャに舌が肥えていると言われなかなか鋭いな、と喉をくつくつと笑わせる。

レストランで注文表を見た時に「ローさんどれにする?」という言葉に「お前」と言うと真っ赤なこのミネストローネのように顔を赤くした。

その後は「からかわないでよもう!」と恥ずかしがっているリーシャに俺は再び笑う。



冗談は半分どころか、一つも言ったつもりはなかったが――。



「なァ」

「なぁにローさん」

ナポリタンを食べるのに夢中なこいつ。女でナポリタンを食べるのを見たのは初めだ。口の端に付くとかいう理由で食べる女は今まで一人もいなかった。

しかし、こいつが食べているのを見ていると全く不快感なんてものはなく、反対に愛らしいと感じた俺。

「俺が加入するまでの旅の話しを聞かせろ」

「また命令……別にいいよ!」

苦笑いしながら頷くリーシャ。

実はすべて知っているのだが――なんて事は言わずに俺はこいつの話しに耳を傾ける。リーシャ自身が感じたことを知りたくなったからだ。



***



「はぁぁ〜、お風呂お先でした!」

「さっぱりしたか?」

「うん」

ペンギンが新聞を読みながら尋ねた。

「じゃあ次は俺と運動して汗流「次はベポの番だよ」


ローさんにイケナイ発言を最後まで言わせるか、とにこやかに大人の対応をした。

久しぶりだな大人の対応。

私はローさんをスルーして宛がわれた借り部屋へ足を進める。



「……なんでローさんまでドアに?」

「お前と寝ようかと」

「お休み!」

ひくりと引き攣り笑いを必死に浮かべながら俊足で扉を閉めた。



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