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よくわかんないけど恥ずかしい!
「あのぉ……」
あ、金髪美人さんの存在を忘れていた。
「えと、すいませんなんか……」
「いえ、仲がよろしいんですね」
「あ、あははは……」
もう笑うしかないよ。
すると金髪美人さん、暴れている猫を抱きながら苦笑い。
「この子人見知りで私にもまだなつかないんです」
「猫ってそんなものですよ」
すかさずフォロー。
すると私達にありがとうと言われ、何かお礼をしたいと言われた。
「じゃあ宿を紹介しろ」
「ちょっとローさん失礼!」
偉そうだな。私が猫助けたのに。
でも金髪美人さんは気にしないようでローさんに向かって熱い視線を送っていた。
イケメンだからか。
イケメンってやっぱりどの世界でも共通でモテるんだね。
「わかりました!」
うわ効果絶大。
早速案内され向かう私達。
金髪美人さんはカリナさんと言う人で宿の主人とは友人ということで滞在料金を半分にしてくれると言われた。
いいことはするものだね、うん。
宿へ向かう途中で仕切にかつ積極的に私ではなくローさんに話し掛けるカリナさん。
何故か猫を私に抱かせて。
さっきまでの「猫大事」精神はどこいった!?
しかしローさんはカリナさんの言葉を受け流し私に「ペンギン達にあとで電話するか」と話し掛けてきた。
この世界に電話なんて文化もうあったんだ?
知らなかった。
そんな話をしているとローさんと私の間にカリナさんが割り込んできてローさんの腕に腕を絡ませてきた。
「大胆……」
ぽつりと呟くとローさんは空いている反対の腕で私の肩を掴んできた。
絵図的にローさん両手に女性を従えているように見えるよ。
「なんで私まで!?」
「俺はお前の方がいいから」
「えっ!?」
こちらをニヤリ顔で見るから私は驚きに固まる。
「つ、着きましたよ!」
カリナさんの焦ったような声に私は我に帰り前を向く。
カリナさんも積極的だけどローさんも人目を気にしない人だよね!
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