しばらく走っていると一つの店から声が聞こえた。
「おじさんもっとお酒ちょーだい!」
ここか…
俺はゆっくりと店の中へ入って行った。
「嬢ちゃん…もうそれぐらいにしといたほうが…」
「いーの!憂さ晴らししたくて飲んでんだから!」
明らかに酔っ払っているあいつを見てため息をついた。
そしてリーシャの後ろまで行くとリーシャは俺に気が付いた。
「あれ〜?トラファルガー・ローが見える」
ロ「当たり前だろ、実際俺はいるんだからな」
俺がそういうとリーシャはニヤリと笑った。
「うっそだー、だって今頃トラファルガー・ローはお楽しみの最中のはずでしょ?」
ロ「生憎気分が乗らなくてな」
「へぇ〜?」
リーシャは返事をするとまた酒を呑みはじめた。
ロ「これ以上飲むな」
俺はリーシャから酒を奪うとこいつはムッとした顔になった。
「なによぉ、海賊に言われたくな〜い」
ロ「俺は医者でもある」
「………」
俺がそう言うとリーシャは黙り込んだ。
俺はため息をついた後、リーシャの隣の椅子に座った。
「お前は何故俺を狙うんだ?」
俺は前の島で聞きそびれた疑問を聞いた。
リーシャはしばらく無言だったが、ポツリポツリと話始めた。
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