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「ヒ、ヒューマンオークションハウスじゃないここ!?」
悪趣味な変態隈野郎が!!
「私は入りたくない!」
「フフ……」
「それやめて!」
不気味な笑みに嫌な予感しかしない。
「船長」
「あ、ペンギン!」
中へ入るとまだ始まっていないようで人は少なかった。
トラファルガー・ローは靴音を響かせながら階段を降りていくとペンギンロゴの帽子を被ったペンギン達がいた。
「ベ、ベポぉ!助けて!!」
「リーシャも見に来たんだね!」
ベポってそういえば天然だったな。
呑気な言葉に私はがくりとうなだれる。
すると肩から私を降ろしたトラファルガー・ローは椅子に座った。
何故か私はこいつとクルーの間に座らされているが。
「帰るー!」
立ち上がろうとすればトラファルガー・ローは私の肩に刺青だらけの手を置いた事により阻止される。
それから数分後、イカレた一味と有名な麦藁海賊団が天竜人を殴ることとなった。
もちろん私も巻き込まれた!
トラファルガー・ローは本当に悪趣味な奴だ。
え、関係ないって?
関係なくても私の腹の虫がおさまらなかったから言いたかっただけ。
「お前トラファルガーんところの海賊だったんだな」
「違う。私は賞金稼ぎだし」
ユースタス・キッドはあらぬ勘違いをし、私はムスッとしながら否定した。
そりゃもう怒りながらね。
そしたら、
「フフ……ツンデレか」
「うざっ」
トラファルガー・ローは愉快そうに笑っていた。
いや私賞金稼ぎだから!
ツンデレってどこからそんな言葉が出てきたんだよ!
私は断じて海賊なんかじゃない!
襲ってくる海軍に必死にそう説明したのはまだ記憶に新しい。
おのれトラファルガー・ロー覚えておきなさいよっ!!
(海賊じゃなくて賞金稼ぎだと何度言ったことか)
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