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「ドレーク屋と知り合いなのか?」

「まァ……て、関係ないでしょ。私はここから立ち去らせてもらうから」


余計な事を言わないように注意をしながら踵を返す。












「………」


つくづく自分はついていないと改めて思う。


「ジロジロ見てんじゃねェよ……」

「アッパッパ!」



うん。どう見てもこの二人は億超えのルーキーだ。


ユースタス・キッド


スクラッチメン・アプー


「ついてない……」


ため息をつきながら二人の間に立ち往生してしまった私は足早に前へ進む。


「おい女」

「……お、俺は男だから関係ないな」

「何言ってんだこいつ。お前どう見ても女だろ?」

「………」



スクラッチメン・アプー!!空気読みなさいよ!


どう見ても関わりたくないオーラ出してるでしょ!?


「……なんでしょう?」

「お前何で俺を怖がらない?お前何者だ」



……返答に困る質問だな。


賞金稼ぎなんて答えた日には三途の川を見ることになりそうだ。



「……普通の民間人です」



苦しい言葉かもしれないが致し方ない。


「……こっちに来い」

「え!?い、嫌!!」


なんで行かないといけないの!?


私は脱兎の如く逃げ出す。もちろん命懸けで。




















「私って疫病神でも着いてるのかな……」


なんかストレスで体重が減りそうだ。




「俺が診察してやろうか?」

「もう本当最悪……」



一人で歩いていたのにいつの間にかトラファルガー・ローが横にいた。



「あっち行って」

「つれないな。これから面白い所に連れて行ってやる」

「嫌!絶対嫌!」



こいつがニヤリと笑っているときはろくなことがない。



「遠慮するな」

「きゃあっ!?」



断る私をいきなり担ぎ込むトラファルガー・ロー。


冗談じゃない!!


「降ろして〜!!」


「黙れ……でないと――」



言葉を続けるトラファルガー・ローはあろうことか剥き出しの私の太股を撫でてきたのだ。


「ひうっ!」

「なかなかいい声だな」

「……!」




ふ、ぶざけんじゃないわよぉー!!


沸々と怒りが沸いてきた私は拳を握る。



「着いたぞ」

「は」


しかし到着した場所に私は間の抜けた声しか出せなかった。


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