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私とベポ、シャチ、ペンギンで出口を探し続けやっとの事で目的地についた。
「や、やっとついた!」
「俺疲れた……」
「俺もくたくただ……。ペンギンがいなかったらまじでヤバかったぜ……!」
「地図を見たら分かるだろ」
ペンギンの言葉に私達はえぇ〜!?と驚きの声を上げた。
「あんな地図見てるこっちがややこしいわよ!」
「そーだそーだ!俺だって全くわかんなかったんだからな!」
「シャチ、それ自分を馬鹿にしてる」
「……しまった!」
シャチのアホな発言にペンギンはため息を付きながら見ていた。
「そんな事より後ろで船長が待ってるぞ」
「「「え?」」」
私達が揃って後ろを向けば、
一人涼しげにかき氷を食べているトラファルガー・ローがいた。
「「ずるっ!」」
「あ?」
ベポとシャチの突っ込みにトラファルガー・ローはやっとこちらに気づいた。
「遅かったな、待ちくたびれたぞ」
「え!かき氷食べてたのにィ!?」
「黙れシャチ」
「すんませんしたァァ!!」
(えぇー……)
シャチはトラファルガー・ローに睨まれた瞬間地面に頭を叩き付ける勢いで謝罪した。
そりゃねぇ、あんな人を殺せそうな目で睨まれればね。
(可哀相なシャチ……)
私は自分から墓穴を掘ったシャチに心の中でご愁傷様、と手を合わせた。
(まぁ、とりあえず)
(ゴールインしたんだからかき氷を食べよう)
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