リーシャと初めて会ったのは、ローが旗揚げをして賞金首になって間もない頃だった。
その時は、ローを含めてまだ四人しか仲間がいなかった。
その三人はベポ、シャチ、ペンギン。
ローはその時、一人で町をぶらぶらしていた。
そんな時だった――。
「トラファルガー・ロー!!」
少女は今と変わらず真っ正面から勝負を仕掛けてきた。
ローは最初、こいつバカか?と正気を疑った。
――まぁ、そんなことはどうでもいい。
ローは女が地面を蹴ると同時に能力を発動した。
見事にバラバラになったその女はギャーギャーうるさく叫んだあと、ガックリと肩を落とした。
「な……なんでたった一万ベリーのやつが、こんなに強いの……?」
「当たり前だ。海軍が安く付けすぎなんだよ」
ローがそういうと女はキッと睨みながら宣言した。
「私は……あなたに勝つまで、地の果てだろうがおいかけてやる!!!」
(すべてはこの言葉から始まった)
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