ロー達が賞金稼ぎ達に襲撃されている時、リーシャは酒場にいた。
「この島に来るの遅くなっちゃったな……」
リーシャがこの島に来るのが遅くなった理由は前の夏島の祭をもう二日楽しんでしまったのが原因だった。
「それにしてもこの島……」
リーシャがそう言いながら酒場の中を見回してみると腰に銃やナイフなどを付けた男達がテーブルで酒を飲でいた。
「賞金稼ぎ達が多いわね……」
ため息交じりにそう呟いた。
「おい聞いたか?あのトラファルガー・ローが今この島に来てるらしいぜ?」
「まじかよ?!あの有名なルーキーのか?」
リーシャは聞こえてきた男達の会話にピクリと反応し、耳をそばだてた。
「あァ、しかも最近また懸賞金が上がったみたいだぜ?」
「……!」
「ひェ〜!またかよ!?」
「あァ、それでその懸賞金額がまたすげェんだ!」
「いくらなんだ?」
「確か……金額は――」
――カラン
「…………」
彼女のグラスの氷が鳴った。
(その時彼女は何を思ったのか誰も知らない)
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