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皆さんこんにちはっす!
俺は名もなき新米クルーです。
自分で言ってて傷ついてます。
……コホン!
気を取り直して、いざシャチさんの元へ!
え?なにをしに?
そんなの決まってますよ!取材です、取材!
名付けて『第一回リーシャさんについての謎を解け!』
俺バカなんでタイトル捻れませんでした。
まぁ、そんなことは置いといて、俺は今キャスケットさんの部屋の前にきています!
―コンコン…
「キャスケットさん!俺です、新米です!」
ノックをした後、大きな声を出すと目の前の扉が開きシャチさんが出てきた。
「んー?……新米じゃねェか、どうした?」
「シャチさんに聞きたいことがあって来ました!」
すると、シャチさんは俺を部屋に入れてくれた。
でも中はゴミが散乱していて足の置場が少ししかなくて、僅かな隙間に座るしかなかった。
「ちょっと汚ねェけど適当に座っとけ」
「ちょっとじゃ…いえ、はい……わかりました」
危ない、口から本音が出かけたが、なんとか我慢して座った。
「んで、聞きたい事って?」
「はい!えっと、リーシャさんの事についてなんですけど……」
「リーシャのことねェ……」
シャチさんは考えるように顎を摩った。
「例えばどんなことだ?」
「そうっすね……初めての出会いのエピソード、とかはどうですか?」
「初めて出会った時ね……おし、わかった!この俺がリーシャとの馴れ初めを教えてやろうじゃねェか!」
シャチは鼻を高々に上げながら語り始めた。
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