好きなのと、最期に言ったなら、それだけでこのこころは救われたのかもしれない。
けれど、好きなの、と言ってしまえば、その言葉があなたの未来を縛る。
私が望むのは、そんなことではなくて。
私がいるかいないか、そんなことはどうでもよくて。
ただ、曇りない明日が、あなたを迎えてくれる未来だったから。
......ばかね、といつものように笑ってくれるかしら。
そんな私でも、あなたを愛せたの。
ばかね、と呆れてほしいわ。
そんな私だから、あなたを守れたの。
そう、思わせてほしいのに。
何がただしいのか、ロビンにはわからない。
どの道を選び取れば正解だったのか、ロビンには知る術もない。
この愛に、歴史は何も示さない。
何も、示さないのだけれど。
確かにこの胸にあるのは、あなたといた日々の残照。