剣城くんが可愛いんです*甘海老さん


「天馬あああああ!!!!おっはよおおお!!!!」

「こんにちは太陽!時間的に今はおはようではないと思うけどな」

――とある日曜日、午後1時
これからサッカー部の練習が始まろうとしているなかで起こった出来事である。





剣城くんが可愛いんです
※狩屋視点







「ねぇ、天馬はどうしてそんなにコロネなの?どうしてそんなにチョコレートなの?」

「あの、ゴメン太陽、バカにしてる?」


いや、違うよ天馬くん!
それ完全に愛情表現だと思うな!

基本的に太陽くんって何考えてるかわかんないけどだいたい天馬くんのこと考えてるよね、うん。
昨日だって気付けば太陽くんは天馬くんの方見てるし…
なんか家にいるあの赤髪のあの人とそっくりなんだよね…正直苦手だな……


「まぁそう言うな、」

なんで俺の心の中読めるの剣城くん!!!!

「オマエ、太陽の事気になってるんだろ?昨日からずっとアイツのこと見てるぞ」

「ゴメン、全然違う」

「あ、剣城いいいいいい!!」


おおお!まずいまずい
逃げないとこっちまで危ない!
とりあえず距離を置いて見るか……


……ていうかまてまて
太陽くんぼっちじゃん!
天馬くんが剣城くんの所に走ってきたせいで太陽くんが可哀相なことになってるよ!泣いてるって!


「て、てんまぁ……」


天馬くん気付けよ!!
気付いてあげてよ天馬くん!


「天馬、悪いが来月の部活表を作りたいんだが、」


あ、神童センパイ……


「えぇぇー……毎日でいいですよ」

「来月はテスト週間でもあるんだぞ、真面目に考えろ」

「……はい、マスター」


うおおおセンパイこえええ
これ絶対怒ってたよな神童センパイ……さて、オレも怒られる前に練習始めようかな、
……って……えええ!?ちょ、待って!!なんか太陽くんが剣城くんに近寄ってんじゃん!危ないよ!
あれか、きっと剣城くんが来たせいで天馬くんが取られたとか勘違いしてるんじゃ……



「剣城くん、ぇーい!」


膝カックンやりおったああああ
剣城くんに膝カックンやりおったよアイツ!!!!
命大事にしようね、太陽くん


「……べ、別にちょっと考え事してただけだから…オマエの膝カックンにひっかかったとかそういうんじゃないからな」


意味わかんないよ!
どうしてそこで微妙なツンデレになる必要があるんだよ!


「なっ……トゥントゥク」


太陽くうううん!!!!!!
そこでトゥントゥクする意味がわからないよ!!なんで?なんで微妙なツンデレでトゥントゥクしちゃうの!?

……っていうかさっきから視線が痛いんだけど、天馬くんの視線がすごい痛いんだけど



「ねぇ、太陽」

「…あ、天馬!!ね、今の見た?剣城くんが膝カックンにひっかかった時のあの顔!全国配信したいくらいの可愛い顔だったよ!」


例えがイマイチよくわからないな太陽くん。


「へぇ、太陽、剣城にそんなことしたんだ……知ってる?剣城はね、元々足があんまり良くなくて膝に負担かかることすると一週間後には記憶がなくなっちゃうんだってさ」


ありえねええええ!!!!
だって足が良くないのに結果としては記憶がなくなるってどういうことなの!?普通は足が動かなくなるとかだよね!?おかしいよ!!
そして太陽くんは本気で受け止めてるし、何これ怖い


「ご、ごめんね剣城くん……記憶喪失になったらその時は」

「大丈夫だ、そんなことありえな……」

「じゃあ太陽、コロネの刑、やろうか」





こんな感じで
今日も雷門は平和です。













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天京←雨をリクエストさせていただいたんですが、いい意味で予想外な展開にかガチ立ち上がリーヨしましたwwww
太陽くんも京ちゃんの可愛さが伝わったようで嬉しいよ(^o^)!このまま京ちゃんの取り合い始めればいいんじゃないかな!
マサキ視点楽しかったですwwww私もこんな面白くギャグ書けたら…!!
素敵なギャグ文ありがとうございました!!!


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