お寿司が

2013.03.23.Saturday




閉め忘れたカーテンから漏れた朝日で目を覚まし、ゆっくり体を起こす。同じベッドで眠るパートナーに目を向けたが、起きる気配はない。多忙な仕事の合間をぬって3ヶ月ぶりに会えたこともあり、昨夜はかなり遅くなったから無理もない。まだ交歓の気だるさは身体に残っている。

もう少し寝ていたい誘惑を退け、ターレスはトーマの身体に触れて起こさないように体をずらし、ベッドを降りた。

ベッドの下に散らばったままの服を拾い、一先ずソファにひっかける。あと一時間もすればトーマはまた仕事にでなければいけない。シャワーは後回しにして、せめて朝食くらい用意してやろうかと思案していると、後ろから、ん、と短い声が聞こえた。

「なんだ、もう起きたのか?」
「ああ、飯食うだろ?」
「そんな気を使わなくても、途中でコンビニにでも寄るぞ」
「それで、また菓子パンか?いい加減不規則なんだから、飯くらいちゃんと食えよ」

呆れ顔で肩をすくめ、なんか用意すると言ったターレスをトーマが呼び止める。振り返ってみると腰から下にだけブランケットをかけたトーマが薄く笑みを浮かべ、片手を差し出していた。

「なんだよ?」
「また暫くは事務所に缶詰だ。名残を惜しませろよ」
「……昨夜散々ヤッただろ」
「つれないな、ずいぶん。いいから来い。飯よりおまえに餓えてるんだ」

悪戯に笑うトーマの言葉に肩をすくめ、ターレスは髪を軽くかき上げてベッドに近づき、まっすぐこちらを見ているトーマに身を屈めて軽くキスをした。

「いつからそんなに口が上手くなったんだよ」
「おまえ以外に言うか、バカ」

離れようとしたターレスの頭に手を伸ばし、やや強引に引き寄せる。バランスを崩したターレスの肩を押して覆い被さり、トーマは抵抗を止めた相手の首筋に顔を埋め、ターレスの手を握った。

「ターレス……」
「……体、壊すなよ」
「ああ。もうすぐ落ち着くから」
「待ち遠しいな」

肌を這うトーマの舌に軽く息を上げながら、ターレスはトーマの頭を片手で抱え込んで、かすれた声で答えた。




ザ★中途半端( ̄∇ ̄*)ゞ
トマタレ枕絶賛応援ーー(*^ー^)ノ♪
>>えっ、そこ?ww



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