むにゃむにゃ・・・
2013.03.09.Saturday
夜中に訳もなく目が覚め、目を擦りながら寝返りを打ってすぐ、隣のカカロットがいないのに気づいた。
驚いて起き上がって見ると、しまりきっていないドアの隙間から廊下の光が10cmほどの光りの帯を床に描いている。
トイレかな……
ブランケットを肩まで被り直し、ドアをじっと見つめてカカロットが戻ってくるのを待ってみる。
だが、暫く立っても何の音も聞こえず、悟空の中で漠然とした不安が大きくなる。
どうしよう……
迷ったものの、暗い場所に一人でいるのに耐え切れなくなり、肩からかけたブランケットを床に引きずりながら部屋を出た。
トイレの方を見ても、どうやらカカロットが入っているわけではなさそうだ。
不安げに黒い瞳を揺らし、反対方向に身体を向けると、一番奥の部屋のドアが十数センチ開いたままになっている。
悟空は自分が置いていかれたことを少々恨めしく思いつつ、ターレスの部屋へ歩き出した。
「カ……」
ドアの隙間から顔を覗かせて声をかけようとした悟空の目がまん丸くなり、言葉は喉の奥でひっかかってしまった。
それもそのはず……
悟空とおそろいのタンクトップとショートパンツ姿のカカロットは、足をゆったり投げ出してベッドに座っているターレスの膝を跨ぎ、小さな手で褐色の頬を挟んで、どう見てもキスをしていた。
「――んっ、ターレ、ス……っ」
「どうだ?」
「気持ちい……」
「シッ!」
「ぇ、ふぐっ?」
時間にすれば30秒程度だったかもしれない。
ただ、呆然と立ち尽くしている悟空には、何十分もキスが続いているようにさえ思えた。
鼻にかかった声を漏らし、ターレスと唇を重ねているカカロットの肩が時折ピクンと跳ね上がる。漸く唇を離した二人の会話は、悟空に気づいたターレスがカカロットの口を片手で覆って中断された。
「どうした、悟空?」
「あ、あの……目ぇ、覚めちまって……カカ、も、いねぇから……探しに」
何も悟空自身は悪いことをしているわけではなかったが、ターレスの穏やかな声もいつもと全く違う気がして、しどろもどろになる。
ターレスの肩に片手をかけたまま、こちらを振り返っているカカロットの青い目にいたっては、真っ直ぐ見返すことができない何かを感じさせ、悟空の心臓がどきどきし始めた。
「そうか。カカロットももう帰る。一緒に寝ればいい」
「あ、の……何、してたんだ、カカも、ターレスも……っ」
「気持ちいいこと」
「こら、カカロット」
「だって、本当だもん」
「なん、で?」
「ん?」
ターレスは膨れっ面で答えたカカロットの金髪をクシャッと潰し、悟空の問いかけに片眉を上げた。
「オ、オラ……除け者、なんか?」
「――知りたがっているわけじゃないガキを騙して教えるようなことじゃないからだ」
「悟空が知りたいって言ったら、教えるの?」
「断る理由はないな。――オレにとっては、どちらも可愛いんだ。悟空も知りたいのなら……」
ニヤっと唇を引き上げ、カカロットの耳元に唇を寄せたターレスの声が深みを増す。
「教えないと不公平だろう?」
悟空は真っ直ぐこちらを見ているターレスの、いつもの少しクールな表情とはまるで違う、圧倒的な大人の男の空気に頭が混乱し、持ってきたブランケットをギュッと握りしめた。
「……来い。見た以上、もう好奇心は後戻りできないからな。諦めろ」
静かな声に頷くことも出来ずにいると、黙って成り行きを見ていたカカロットがベッドを降りて駆け寄り、悟空の手を握った。
「行こう、悟空」
「でもっ、なんか、怖ぇっ」
「オレも初めはちょっとだけ……、でも、ターレスと、キスするの、気持ちいい」
「――っ」
「ほんとは独り占めしたいけど、悟空ならいいよ」
「分かっ、た……」
悟空は少し血の気の引いた顔で頷くと、カカロットの手をしっかり握り直し、男の顔で薄く笑みを浮かべたターレスに近づいた。
うん、まぁ、チューどまりでも、さすがにこれ以上具体的には書けないなぁ><
つか、TKKさんでショタは無理があるかしら(〃゜д゜;A アセアセ・・・
ショタチックなのは、他にも出したい話はあるけど、結局頭で思うほどにはやりきれず、中途半端になってしまうから、ついつい……放置になります(;´・ω・)
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