ヘロヘロで…

2012.11.30.Friday


「支度できたか?」
「うん、ちょっと待ってくれ」

 開けっ放しにしていたドアの向こうから寝室を覗き込んだトーマに答え、クローゼットを開ける。

「どこ、やったかな……」

 革のレーサージャケットを取り出しながらブツブツ言っていると、トーマが近づいてきた。

「何探してるんだ?」
「いや、今日寒そうだからマフラー……って、あ!これだよ」

 振り返りながら答えたターレスは、オリーブ色のライダースジャケットから覗いている濃いグレーのマフラーを見て、何やってるんだとばかりに眉をひそめた。

「ん?これおまえのだったか?」
「そうだよ。……ったく、しょうがないな」
「使いたいのなら返すぞ?」
「いいよ、他のにする」
「今日の服に合わせるつもりだったんじゃないのか?オレは別にどれでもいいから……」

 そう言いながらマフラーを外そうとしたトーマの手にターレスの浅黒い手が重なる。何だと目を丸くしたトーマに殊更呆れたような表情を返し、ターレスはクローゼットから別のマフラーを取り出した。

「似合ってるから、貸してやるって」
「そうか?」

 ターレスの言葉に満更でもなさそうに片眉を上げ、トーマは真横にある鏡を見た。

「悪くないだろ?」
「うーん、よく分からんな。おまえと歩くのにあまりオヤジ臭くならんようにしようとはしてるんだが……」
「オレの服でも十分さ。3歳しか違わないんだから」
「……老け顔がネックなんだ」

 大げさに溜め息を吐いたトーマを見てプッと噴きだし、ターレスは片手でトーマの髪に触れると、薄く開いた唇を重ねた。

「まだまだ若いのは、昨日もベッドで証明してもらったばかりだけどな」
「おいっ!」
「そうやって恥ずかしがるから言いたくなるんだよ」

 トーマの後頭部に添えた手を離さず、ターレスが至近距離でニヤっと笑う。
 黒い瞳に浮かんだ悪戯な光を見返し、トーマはふぅっと息を吐いた。

「……なぁ、トーマ?」
「何だ?」
「寒いし、出掛けるの止めないか?」
「そりゃ構わないが……。冬物を買いたいんじゃなかったのか?」
「家にいれば、ベッドじゃどうせ裸だからな。休日はそうやって過ごせば……冬物買わずに済むかもなぁ」
「バカか」

 楽しげなターレスの頭を軽く小突いて、トーマは今度は深く唇を重ねた。キスをしながらターレスが着たばかりのレーサージャケットを脱がし、床に落とす。足にジャケットがあたった感触を合図にさらに密着した二人は、飽くことなくキスを交わしながらベッドに倒れ込んだ。



ん、今夜はこのプチ妄想が精一杯(*Θ_Θ*)/
トマタレさん、好きヤなあぁぁ(*/∀\*)

とりあえず私も(?)寝室に移動しよう―。今日こそなんか映画見たい気もしたけど、、寝ないと朝起きれない悪寒。土曜だからお弁当は休みだけど、学校だもんなぁぁ><

23:36|comment(0)

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