朝から

2013.03.01.Friday




「お疲れ」

カチャっとドアの開く音に振りかえると、ターレスが立っていた。

「そんな仏頂面するなよ。ご主人様に叱られるぞ?」
「くだらねぇ」
「フン。偉そうに。――何してでも稼がなきゃならないっていうから、紹介してやったんだろ。それに・・・・」
「止めろ」

足を投げ出してソファに座っていたバーダックの腰の脇に手をつき、覆いかぶさるように身を乗り出してきたターレスを睨みつけ、鋭い口調で制する。
だが、そんな反応に慣れっこのターレスは、膝上のエプロンドレス姿に羞恥を見せるわけでもなく、バーダックの鼻先まで顔を近づけてきた。

「ご奉仕も随分板についてきたじゃないか。靴磨きしてるところなんぞ、なかなかそそる光景だった」

ククッと喉を鳴らして笑うターレスの言葉にバーダックの顔が益々険悪になる。

「――っ、てめぇ・・・・・・」
「おっと、殴るなよ?オレはご主人様のお気に入りだからな。クビになるぞ。金持ちの道楽で、こんな格好でサービスしてるんだから、自分だけは違うなんて顔するだけ無駄さ。せっかくの非日常だ。楽しもうぜ」
「触る、っ、ぁ・・・・・・っ!」

問答無用とばかりに短いスカートの上からバーダックの膝に手を這わすと、ビクンと身体が揺れる。
どうやら興奮しているのが自分だけではないと分かると、ターレスは益々大胆になり、ニーハイとスカートの隙間から覗く腿に手を滑り込ませた。

「・・・・取り込み中か?」

ドアの開く音で手をとめ、振り返ったターレスとバーダックにこの家の主が声をかける。
ターレスは下着をつけていない下半身が短いスカートの下で見え隠れしているのを十分意識しながら、唇を引き上げて笑った。

「メイド同士の交流です。・・・・直ぐに行きますから、暫しお待ちを、ご主人様」
「――新入りの教育なら仕方ない」
「ありがとうございます」

ターレスの答えに満足したのか、主は自分を睨みつけているバーダックにもチラりと目を向けてから、何も言わずに部屋を出て行った。






ご主人様が誰かは想像にお任せしますー////

最初はベジ王イメージだったんですが、王さまは現パロだと書きづらいし、それに、まーさかこの設定にまでこの人はないわよ、落ち着け自分とか思いつつもトマらない、いや、止まらない(笑)愛キャラがおりますので、自分以外にニーズもなさそーな某ご主人さまで書きたいな〜(//∇//)

でも、これとは別に惑星ベジータ設定での王バダタレは書きたいかも♪つか、王タレ書きたいし(*^^*)

08:22|comment(0)

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