ひいいいいっ(///∇///)

2013.02.25.Monday




「大丈夫、か?」
「なんとか、な。おまえも・・・・っ、ボロボロじゃ、ないか」
「あんたよりマシ・・・・おいっ、トーマ?」
「悪い、な・・・・」
「おいっ?トーマ!トーマ!くそっ、ーーっ、うっ・・・・」

腕の中で意識を無くしたトーマを抱き起こすと、ヌルリとした生温かい感触がターレスの腕を濡らす。眉間に皺を寄せ、むき出しの腕に目を落としたターレス、褐色の肌を真っ赤に染めた血を見て青ざめた。

「いつの間に、こんな怪我・・・」

背後に突然現れた敵から体を張ってターレスへの攻撃を阻止した時の傷に間違いない。ターレスは自身の怪我の痛みも忘れてトーマを抱き上げると、脂汗を流しながらポッドまで飛んだ。

「死ぬ、なよ。・・・まだっ、一回しか、あんたを抱いてないんだ、から・・・な」

ポッドにトーマを押し込み、生命維持装置を装着させる。到着地を惑星ベジータに設定し、ターレスはポッドからフラフラと離れた。

一気に飛び去っていくポッドを見送った途端、腹にズキリと痛みが走り、その場に膝をつく。どうやら、ターレスの方も体力の限界らしく、目の前の荒野と化した大地が霞んでいく。今にも意識を失いそうになっていたが、ここで倒れては自分を助け出せるものは誰もいない。

「死んで、たまるか・・・・」

歯を食いしばり、額から流れ落ちる血をぬぐうこともせずに、一点を見つめて歩き出す。

目の前に迫った見知らぬ樹に実った赤黒い実が何なのかは分からない。だが、ターレスとトーマを瀕死に追い込んだ敵が、最後の最後までなんとかこの実をもぎ取ろうとしていたのだから、何らか回復効果が見込めるのかもしれない。

最後の賭けのつもりで、震える手で赤黒い実をちぎり、ターレスは声を出すことも叶わなくなった唇を開いて歪な表皮を食いやぶった。





タレトマっていうか、タレしか出てこんやーん(笑)
神精樹の実とたまたま出会い、食べて回復して惑星ベジータに帰るんですよーー。んで、メディカルマシーンの中のトーマさんが出てくるの待って、あつーく、ね、えへへっ(///ω///)♪

タイムリミット、いってきまーす




07:56|comment(0)

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