We Love Vegetables★(タレカカ妄想付)

2014.08.31.Sunday

 パチパチと油がはぜる音で目を覚ましたカカロットは、まだ眠そうな顔でソファベッドから身体を起こした。
「グッドタイミングだな」
 対面のキッチンに立ち、ベーコンを焼いたフライパンに卵を流し込み、片手で軽く揺すっていたターレスが片眉を上げて声をかけてきた。
「いつもね」
 立ち上がりながら答えたカカロットの白い肌には昨夜の情交の痕が赤く浮き上がっている。器用にオムレツを返すターレスの隣に立ち、浅黒い腕に身を寄せると薄い笑みを浮かべた唇が近づいてきて、カカロットの唇に触れた。
「起きるタイミングも眠るタイミングもおまえのことは全部分かる」
「どうして?」
 ある種の答えを期待しているかのようにカカロットの青い瞳が悪戯に光った。
「……さぁな」
「ターレス?」
 レモン色のオムレツを皿に移す動作を邪魔しないようにしながらも、カカロットはターレスの背中から腕を回し、少し大げさに顎を突き出して非難するように青い目を見開いた。
「分かりたいと思ってるからだろうな」
「それだけで分かるもの?」
 なおも食い下がるカカロットの腕を掴んで向かい合う位置に立たせると、ターレスは片手でカカロットの金髪を梳いた。
「何を言わせたいんだ?」
 カカロットは頬にあてられた褐色の手に自身の手を重ねると、考え込むように目を細めた。
「そうだなぁ……一ヶ月も出張で会えなくて、その間、電話も三回だけ。そんなパートナーがやっと帰ってきた日に最高に燃えるセックスが出来た翌朝に聞きたいことってそう多くない気がするんだけど?」
 ターレスの逞しい胸に頬をつけ、カカロットは楽しげに答えた。
「何度も言うと新鮮味がなくはないか?」
「何度も聞いた覚えないけど?」
「……今日はおまえの粘り勝ちだな。カカロット、おまえのことは恐らく自分のことよりも分かっている」
「どうして?」
「もちろん、愛してるから……だな」
 触れるだけのキスをする間、途切れた甘い囁きが沁み渡ったかのような笑顔を返し、カカロットはターレスの黒髪を何度も撫でた。
「じゃあ、ターレスのことはオレが理解するよ」
「そうしてくれ」
 ターレスは一寸軽く目を見開いてから、フッと笑みを零すと、キスを乞うように目を閉じたカカロットの唇を優しく塞いだ。





・・・・・これほんとストーリーでも何でもないっすね(;´▽`A``

22:42|comment(0)

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