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2013.12.24.Tuesday
「寝たかな?」
「ああ、大丈夫そうだ」
広いダブルベッドの真ん中で寝息を立てている二人の幼児を覗き込み、トーマはほっと息を吐き、ベッドから起き上がった。
額を突き合わせて眠る二人の名前はターレスと悟空。
肌の色を除けば双子と言ってもおかしくないほど似ていたが、正確には従弟同士で、トーマの遠い親戚にあたる。
クリスマスイブの今夜。
二人がそろってトーマの家に泊まりに来たのは、決してプレゼントをあてにしてということではなく、トーマのパートナーのカカロットと遊んでもらうためだった。
本当ならトーマとカカロットにとっても二人で迎える初めてのクリスマスは、誰にも邪魔させたくなかったのだが、幼い二人に一ヶ月も前から頼みこまれては、どうしても邪険にする気にはなれなかった。
「トーマのそういうところが好きなんだから、オレは平気だよ」
一週間前、なかなか切り出せなかった今夜の話しをすると、カカロットは青い目を可笑しそうに見開き、ニッコリ笑ってくれた。
「あっちの寝室に寝かせてくる」
「あ、じゃ、悟空はオレが。……二人とも、プレゼント、気に入るといいけどな」
「おまえが選んだんだから間違いない」
「お手柄はサンタにとられるけどね」
トーマはターレスを抱き上げようと伸ばしかけた手を止め、カカロットの金髪をかき上げると、額にキスをした。
「メリークリスマス」
少し照れくさそうに呟いたトーマがターレスに向き直ろうとした時、カカロットの手がトーマの頬に伸びた。
「プレゼントのキスなら、もっとちゃんとしてくれよ、トーマ」
「……それはチビたちをあっちに運んでからだ。おまえにキスしたら、その先も止める自信がないからな」
「うん」
目を逸らして早口に言ったトーマの背中を見送り、カカロットは込み上げてきた笑いを噛み殺して、ベッドで気持ちよさそうな寝息を立てている悟空をそっと抱き上げた。
・・・・ここからは大人の時間だ(^^)v
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