いい夫婦♪
2012.11.22.Thursday
ノックの音に掠れた声で答えると、ドアが開いて同居人が顔を出した。
「どうだ、具合は?」
近づいてきたトーマにだいじょうぶだと答えようとしたが、咳き込んでしまう。トーマは心配そうに眉をひそめ、片手で持っていたシリコンのボウルをベッド横の棚に乗せ、熱っぽい目をしたターレスの額に手をあてた。
「昨日よりは下がったか」
「ああ、多分」
「とにかく薬を飲んで寝てろ。スープ飲めそうか?なんか腹に入れた方がいい」
「トーマが作ったのか?」
目を丸くして問うと、トーマは眉を下げて決まり悪そうに笑った。
「レトルトのポタージュを温めただけだ」
「ハハッ。世話かけたな。治ったらご馳走作ってやるよ」
いつもよりワントーン低い声でそう言うと、ターレスはベッドをつけてある壁を背にして起き上がった。
「こういう時は、あーん、とかしてくれるもんじゃないのか?」
スプーンとボウルを差し出してきたトーマに可笑しそうに問うと、あのなぁ、と無意味な答えが返ってくる。冗談だと言おうとしたターレスは目の前に、黄色いスープをすくったスプーンをつきだされ、目を丸くした。
「き、今日だけだぞっ」
「……んっ。お返しは、治ってからベッドで、だな。いい加減一人で隔離されて寝るのも飽きたし」
スープを飲んで笑顔を見せたターレスの言葉にトーマが不満げに軽く下唇をつきだした。
「おまえが一緒に寝るなと言ったんだろう」
「仕方ないさ。来週から出張のあんたに風邪うつすわけにいかないから。あー、それともうつして家にいさせるか」
トーマはターレスの言葉にため息混じりの笑みで答え、スープボウルをもう一度棚に戻した。
「ほんとに早く治せよ。こっちも……おまえを抱けなくて限界だ」
ベッドに片膝を乗り上げ、顔を近づけてきたトーマと軽く唇を触れ合わせる。ごく近くで感じた互いの匂いが欲情に繋がりそうなのを交わした笑みで誤魔化し、二人は名残を惜しむように鼻先を擦り合わせた。
嫁タレはクールに色っぽく家事万能〜
トマさんはお掃除くらいは頑張るけど、掃除機丸くかけるタイプ(笑)
でも、とにかくめちゃくちゃタレに優しいっ(///ω///)♪
トマさんはお料理得意でもかっこいいーーーヽ(*´▽)ノ♪あーん、トマさんの嫁になりたいよぉぉぉーーっ(///ω///)♪
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