眠いねー
2013.06.25.Tuesday
神殿の奥の小さな扉を開けると、ただただ真っ白な空間が広がっていた。
「ターレス、こっちだ」
声のした方に視線を向け、鮮やかな山吹色の道着姿の男に近づく。
双子でもこれほど似ることはないのではと思うほどそっくりな二人の男は、同じ顔に異なる表情を浮かべて向かい合った。
「ずいぶんと色気のないとこに連れてきてくれたもんだな」
皮肉に笑ったターレスに口を尖らせ、ぶつぶつ文句を言っているのは、孫悟空。
かつて、侵略者として地球にやって来たターレスを倒した地球生まれのサイヤ人だ。敵対していた二人が、今こうして憎悪も見せずに話をしているのにはそれなりの訳もあったが、今さら振り返ることでもない。
二つ並んだベッドの一つに腰を下ろしたターレスは、時おり息苦しささえ感じる真っ白な空間を少しうんざりしたように見回した。
「ここで3ヶ月か……」
ふうっと息を吐いたターレスの隣に腰を下ろし、悟空は探るようにターレスの顔を見つめた。
「表じゃ二時間しか経たねぇ」
「心置きなくゆっくり過ごせるのはいいが、この環境じゃな」
「オラと一緒にでもか?」
ターレスから目を逸らして問う悟空の、言い出せない真意に苦しんでいる横顔を黙って見つめていたターレスは、悟空の肩を抱いて耳の付けねにキスをした。
「揺らいでるのはおまえの方だろ」
「……一回くれぇ、いいだろ。二時間なら誰にも、……んっ」
苦しげに話す悟空の顎を片手ですくい、唇を重ねる。
強引なキスに驚いて目を見開いた悟空は、すぐに目を閉じてターレスの舌に答えた。
「その一度が、元の時間に戻ったときをかえって辛くするかもしれないぞ」
「わかってる」
「……なら、楽しませてもらうか」
ターレスは僅かに間を開けてから、悟空の頬を撫で、首筋に口づけながら、ゆっくりと体重をかけて押し倒した。
苦しいのに惹かれずにいられない。禁忌とわかっててもーー、みたいなのが似合うふたりですよねー(/。\)
精神と時の部屋の二人は、実はパンツさんと引きこもる宣言したNりさんのお日記読んで思い付いたっていうねww
ネタはどこにでも落ちてるなーー\(^o^)/
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