書いても・・・・

2013.06.21.Friday


「カカロット、聞いてるのか?」
「え?あ、ああ、ごめん」
「……心ココにあらずだな。まぁ、いい。ちょっと嗜好を変えたところにでも行くか」
「え?」

驚いてターレスの顔を見たが、ちょうど信号が青に変わったせいで、静かな横顔しか窺い知れなかった。

20分ほど走っただろうか。
交差点を曲がって行き着いた先は、思いもしない場所だった。

「遊園地?」
「そうだ。ーーそんな顔してる時には、何にも考えずにはしゃげるところも悪くないぞ」
「ターレスがはしゃぐの?」
「見たくないか?」

いつものクールな笑みとは違う、少しおどけたようなターレスの表情で、胸がスッと軽くなった気がした。

「悔しいけど、みたいかも」
「おまえになら見せてやるさ。いくぞ」
「うん」

促されるままに車を降り、ターレスがロックをかけるのを待って並んで歩き出す。薄曇りの空に少し気持ちが沈んでいたことも忘れ、他愛のない話をしていると、カカロットの手がターレスの手に触れた。

「……恥ずかしくない?」

そのまま手を握られ、ハッとしたカカロットが問いかけると、ターレスは片眉を上げた。

「男二人で遊園地というだけでも十分だろ。それなら周りの目なんぞ気にせず楽しんだ方がいい」
「うん」
「おまえが見られたくないのなら離してやる」
「ううん。……いい」

ポツリと答えたカカロットの陶器のような白い肌が面白いほど赤くなる。
悪戯な気持ちを抑えきれず頬にキスをすると、からかわれたと気づいたカカロットがムッと口を尖らせ、テーマパークの入り口が近づいているのにも構わず、背のびしてターレスにキスをした。

「ここまで派手にPRしたら怖いものなしだ。いくぞ」
「うん」

ターレスは楽しげに笑ってカカロットの腰を抱き寄せると、チラチラと投げ掛けられる好機の目にも構わず、エントランスへ真っ直ぐ歩き出した。





ほんとはもっと遊園地でイチャイチャまで妄想してるのですが、タイムリミット(^-^;
続きはWEBでがあるかどうかは神のみぞ知るw
中途半端ですいません><

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