重いっ┗(-_-;)┛
2012.12.06.Thursday
微かな石鹸の香りに気づいて目を開けると、シャワーを終えたターレスが直ぐ傍にたって顔を覗き込んでいた。
「居眠りなんて珍しいな、バダ」
「ふん」
寝顔を見られた決まり悪さからか、バーダックはいつも以上に無愛想に答え、くるりと背を向けた。
「まぁ、久しぶりに激しくシタから、無理もないか」
バーダックの不機嫌なリアクションには慣れっこなのだろう。
ターレスは気にした様子もなくベッドに腰を下ろし、楽しげに言った。
「あの程度でへばるか。昨夜、あまり寝てないだけだ」
「へぇ?」
「……なんだ?」
今度は隠しようもなく明らかに笑いを含んだターレスの声に眉をひそめ、忌々しげに振り返る。ターレスはバーダックの頭の近くに手をつくと、スッと顔を近づけて唇を耳元に寄せた。
「眠れなかった理由もオレだろ?」
「あぁっ?」
「――オレの帰還が予定より遅くなったから、心配してくれたんだよな?」
「何自惚れてやがるんだ。異星で悪いもんでも食ったか?」
「あんたが官制室に問い合わせてたって聞いたんだよ」
「なっ、だ、誰がそんなっ!」
鼻先で不敵に笑い、少し顔を離して言ったターレスの言葉に取り繕えず顔が赤くなる。どれだけ否定してみても、これでは自分か本当のことですと言っているようなものだ。バーダックはいい加減愛想がいいとは言えない顔をさらに険しくして、くたばってるならいい気味だと思っただけだと仏頂面で答えた。
「……理由はなんでもいいさ。あんたがオレの帰る日を覚えてただけでも、十分」
「てめぇ……」
「睨むなよ。……ま、あんたのそういう顏はかえってそそられるから嫌いじゃないけどな」
話ながらバーダックの肩をつかみ、仰向けに体勢を変えさせ、覆いかぶさる。
情交の後、直ぐに寝ていたせいで、バーダックの意外に白い肌には互いの欲の痕がこびりついている。石鹸の香りがするターレスを受けとめていると、自分がひどく汚れているような気がしたが、それは何故か奇妙な興奮に変わった。
「ターレス」
「ん?」
「……舐めて綺麗にしろよ。てめぇが……汚したんだからな」
「喜んで」
口端を軽く釣り上げたターレスの唇の隙間から赤い舌が見え隠れする。狡猾で貪欲な蛇を思わせるその動きを見ていだけで、皮膚に隠れた神経にまで痺れが広がっていくようで、バーダックは堪らず鎖骨を舐め始めたターレスの顔を起こさせると、噛みつくようなキスをした。
「バダ、エロい」
「ごたくは、いいっ、さっさと、しろ……っ、ぅ、く……っ」
キスで濡れたターレスの唇が肌をゆっくり這い下りていく感触に息を詰めながら、バーダックは足の間に入り込んできた浅黒い太腿に尾を絡めた。
何がしたかったのか自分でも意味不になってきたので終了w
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