癒し系♪

2013.05.31.Friday



書斎のドアをそっと開けると、パソコンに向かって肘をついたターレスの背中が見えた。

声をかけようとしたが、眠っているのに気づき、黙って近づく。この頃、いつも遅くまで仕事をしていたから、寝不足なのかもしれない。

机の脇にたって顔を覗きこんでみると、起きているときよりは遥かにリラックスした表情でうつらうつらしていた。それがなんだか可愛く思え、カカロットはほとんど無意識にターレスのこめかみにキスをしていた。

『何だ、帰ったのか。ふぁーー、あ……』

まだ少しトロリと眠そうな顔で問うターレスに頷いて見せると、褐色の手がカカロットの金髪を撫で上げる。頭を抱えるようにして引き寄せられ、鼻先まで互いの顔が近づいた。

『ターレス、あんまり寝てないんじゃない?』
『……まぁ、な』
『オレ、明日休みだから、家のことは全部やるよ。少し仮眠でもしたら?』

時々鼻のてっぺんを擦り合わせながら、椅子ごとこちらを向いたターレスの膝を跨ぐ。タンクトップからむき出しの浅黒い肩に唇を落とし、照れ臭そうに笑うと、ターレスも薄く唇を引き上げた。

『この頃構えなくて悪いな』
『ううん。それだけ側にいる証拠だから』
『?』

言葉の意味がわからなかったのか、眉をひそめたターレスに触れるだけのキスをし、カカロットは整った顔に意外なほどあどけない笑顔を浮かべた。

『いつもいつも、本当に側にいられるのか確かめ合わないと不安だった時とは違う。自分の気持ちもターレスの気持ちも、もう疑わなくていいから、2、3日、ほっとかれるくらい大丈夫だよ』
『そうか』
『もちろん、毎日こうしてても幸せだけどね』

ペロッと舌を出し、青い目を悪戯にヒカラセタカカロットを黙って見つめ、ターレスは軽く肩をすくめた。

『どうやらおまえの方が大人らしいな』
『え?』

一回りも年上のターレスにそういわれ、きょとんと首を傾げたカカロットは、ターレスの手がシャツのボタンをはずし始めたのに気づいて、目を丸くした。

『ターレス?』
『オレはおまえが欲しくて堪らない。おまえに飢えきってるんだ、カカロット』
『そ、そんな、こと……』
『本当だ。わかってるんだろ?』
『ずるいよっ。オレ、子供っぽいこと言ってターレスを困らせちゃいけないって……っ。ほんとはっ、毎日眠ってる間にターレスがベッドに来て、朝もオレより早く起きるのが辛かったのにっ』
『……おまえのためなら少しくらいの無理はできる。もっと我儘を聞かせろ。何度もすれ違った分まで、オレ達はもっと求めあっていい。そう思わないか?』

気恥ずかしさを誤魔化すためのシニカルな笑みがカカロットの胸に泣きたくなるほど熱い思いになって染み込み、青い瞳が揺れる。ターレスの手のひらで頬を包み込まれると、むやみに感極まってしまい、カカロットの頬を一筋涙が流れた。

『カカロット?』
『なんでもないっ、ごめんっ。オレ、幸せで……っ。ターレス、大好きだよ』
『オレもだ。本当はこのまま抱いてしまいたいが、あともう少し……進めなきゃならないんだ』
『わかった。邪魔してごめん』
『……少し奉仕させろ』
『このまま離すのは無理だからな。おまえにオレを感じさせたいんだ』
『奉仕、って……』
『気持ちよくしてやる。脱いで、……そうだな、背中を向けて座ってみろ』
『う、うん』

赤い顔で頷き、求められるままに着ていたものを脱ぎ捨て全裸になったカカロットの身体は、この頃少年らしい線が消え、大人の空気をまとい始めていた。
言われた通りにターレスの膝に乗り、何気なく顔をあげたところで、相手の意図に気づき、カカロットの顔が一気に首筋まで赤くなった。

『ターレスっ』
『今は最後までシテやれないんだ。このくらいの刺激、あってもいいだろう?』

基本的に仕事で使う書斎のインテリアを考えたことはなかったが、カカロットの視線の先には背の高い鏡がおいてある。全裸でターレスの膝に乗った自身と、肩越しに妖しく笑うターレスの目に釘付けになり、カカロットは肌を滑り始めた褐色の手に導かれるまま、甘い声をあげ始めた。





中途半端(^o^;)
でも、これ以上はリアタイ無理A



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