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「早っ!」

土門のツッコミが炸裂する中、
ドクンと喉の奥で射精された円堂は急いで口から一之瀬のモノを出す。

びゅくん、びゅくん

「んっ」

吐精の途中で口から出されたモノは、吐き出す先を円堂の口の中から、顔全体に変える。

「うえ〜、ひゃんだよほれ〜」

円堂が口の中のみうくの処分に困って顔を顰める。
だが、その顔は白濁したとろりとした液に塗れ、随分淫靡だ。

「俺のみうくだよ☆
遠慮なくごっくんしていいよ」

「するか、馬鹿!」

すっきりとした笑顔の一之瀬に鬼道が詰め寄る。


「貴様ぁ!
黙って見てれば円堂に無体な事をして!
イラマチオなんぞもう絶対にさせん!!
円堂にも指一本触れさせん!!」

「え〜?それって鬼道が決める事じゃないよね?
ねえ、円堂!俺ともっと気持ちいい事したいよね?」

凄い剣幕の鬼道を前にして、一之瀬はそれに臆する事無く円堂に訊ねる。

「ひょお、ひよーひよー」

円堂はというと、口の中の物体に近い変な味の液体を味わうことないようにもごもごと答える。
豪炎寺が吐き出せるように数枚のティッシュを円堂に渡してやる。
そして未だ涙目の円堂の背中を擦りながら、耳元で囁く。

「無理はするな、円堂。
相手の事を思いやれないような奴は大抵下手くそだぞ」

円堂は耳も弱点だという事を重々知った上でわざと耳元で囁かれたその悪意ある言葉は、
本当だったら
「だからそんな下手くそ相手ではなく俺と…」
と続くはずだった。
だが、豪炎寺の低く、円堂と夕香ちゃん限定で甘くもなるセクシーボイスはこの時は逆効果だった。

そう耳元で囁かれた瞬間、円堂はぞくりと体を震わせる。
耳から、首、背中を通って足を震えが通り抜けた後、
円堂はほうっと息を吐き出した。


――さっき苦しいくらい激しい勢いで突いていたのと同じ事を、
今度は口ではなく違う場所で感じたい。


そう思ってしまった円堂は、
労わるように自分を覗き込んでいる豪炎寺を熱の篭った瞳で見詰める。
その額のオレンジ色のバンダナは、一之瀬の放った名残で白く斑点に穢れている。


「んっ、俺、一之瀬とシたぃ。
さっきの、もっかい違う場所でして欲しぃ」

弾んだ息と共に吐き出された言葉は豪炎寺が望むものじゃなかった。
だが、上気した頬で強請るように円堂に言われた言葉に、
否と言えないぐらい豪炎寺も、
そして指一本触れさせないと豪語した鬼道も円堂に甘かった。

二人が言葉に詰まっている間に、一之瀬が円堂に抱きつく。


「可愛い事言ってくれるね。
ほら円堂の欲しいモノ、すぐあげるからね」

「んっ」

円堂は自分のお腹に当たる固いものに声が漏れる。

「復活、早っ!」
またも土門のツッコミが炸裂。

「だってー、俺、フェニックスだもん」

にっこりと笑いながら、そのまま円堂の向きを変える。
そして円堂をテーブルに手をつかせて腰を引き寄せると、
豪炎寺と鬼道が止まる間もなくそのまま立ちバックの状態で挿入した。


「こ、こらっ!生でするな!」
鬼道の怒鳴り声にも一之瀬は平然と無視をする。

「円堂だって生の方が気持ちいいもんね?」

「んっ!んっ!…イィッ、気持ちいぃよぉっ」

早くも円堂は激しく突き上げる一之瀬の動きに翻弄されている。
一之瀬の突き上げに合わせて声を上げ、髪から汗を飛び散らせている。

だが、快楽に流されるのが早いのは円堂だけではなかった。
・・・一之瀬本人だ。

一之瀬は円堂の生の感触に、口で出したばかりだというのに、
早くも限界ぎりぎりだ。


「えんどぉっ、どこが、いぃっ?」

「えっ?」

「あ〜、ごめっ。出るっ」

一之瀬の上擦った声での突然の質問に、
円堂が答えられないうちに、一之瀬は円堂の中へと放つ。
後ろから凭れるように動きを止めた一之瀬に、鬼道と土門の声が飛ぶ。

「だから、早っ!」

「おいっ!中で出すなっ!」

勿論ツッコミが土門で、怒号が鬼道だ。
一之瀬は当然のように二人をスルーする。
でも、二人の声を無視出来なかった円堂は、
動きを止めてしまった一之瀬を振り返り、催促するように腰を揺する。

「え〜、一之瀬もうおしまい?
…なあ、もっとぉ。
中のみうく、ぐちゃぐちゃってもっとかき混ぜて?」

その円堂の演技では無い、素のままでの淫らなおねだりに、
一之瀬はふっと爽やかに笑う。

「当然。
勿論本番はこれからだよ?」
そう言うと、今度は手を円堂のメロンちゃんを揉みながら腰をまた動かし始める。

「って!
もう復活したのかよ!?」

土門のツッコミがまたのや炸裂する中、
一之瀬は結局この後、三回も円堂に中出しをして、フェニックスと呼ばれるに相応しい活躍をしたのだった…。


 

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