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「ちょっ、やっ!
な、なんでそんなところ舐めるんだよぉ!」
円堂はいきなり理解の範疇を超えた行動を始めた鬼道の頭を抑える。

触られるのも恥ずかしかったのに、な、舐められるなんて・・・。

いつもだったらそこにはちんちんがあって、
女の子の体のことはよく分かんないけど、でも多分おしっこする場所はそこなはず。
そ、そんな場所を舐めるなんて・・・。


円堂が真っ赤になって鬼道の頭を抑えていると、豪炎寺が後ろからもう一度円堂を自分に凭れるように抱き寄せる。

「どうした円堂?何を恥ずかしがる?」
迷いの無いまっすぐな瞳で豪炎寺が訊ねてくる。

「だ、だって、そんなところばっちぃだろぉ。
は、恥ずかしいよぉ。…ひゃぁっ」
話しかけられて意識が豪炎寺に向かい、円堂の押さえる力が弱まってしまう。
それまで円堂の渾身の力に抑えられていた鬼道がこれ幸いと舌で蜜を掬う。


「ひゃあっ、あっ、やっ、…やだっ、やめっ!…ああぁっ」
一度でも許してしまえば、もう抑える力なんてほとんど無くなってしまう。
抑えるというよりも頭に手を添えているだけの状態で体をくねらせる。

「どうだ円堂。鬼道に舐められてどんな気分だ?」
頭を撫でながら豪炎寺が訊ねてくる。

――そう言えばさっき、俺がどんな気持ちか二人に教えてくれると助かるって言ってた。

円堂は靄の掛かった頭でぼんやりとさっきの約束を思い出す。

「んあっ、きどぉがっ、べろんってすると、ぞわってして、びくんってなって、…あっ、あっ、やっ、…や、だぁ」

「何が嫌なんだ?」
豪炎寺がいつの間にか胸の先を弄りながら言う。

「じんじんするっ、おくっ、おくのほぉがっ。
やっ、おっぱい、今さわっちゃだめぇ!」
片方の手を鬼道の頭から、胸を弄る豪炎寺の手に移動させる。
でも、力が抜けた今の状態ではどっちも大して効果はない。
ただ二人を煽るだけでしかない。

「奥って、どこら辺か言えるか?」
円堂の抑えをものともしないで豪炎寺は涼しい顔で訊ねる。

「えっ?ひゃっ、あっ、あっ、あっ、…わ、分かんない!
おくっ、おくっ、もっとおくっ、おなかのほぉまで欲しいよぉ!」
円堂の半分理性の飛んだ叫びに二人の目が欲で鈍く光る。

――円堂の子宮が俺達を求めて疼いている。

鬼道の手が秘かに豪炎寺に延びる。
ツートントンツー、トンツーツー…。
さ、き、に、も、ら、う。

苛立った豪炎寺の指が鬼道の頭を叩く。
ツーツーツートン、トンツートントン…。
い、や、だ。

ぎろっと普段はゴーグルで隠れている瞳で睨みながら、もう一度豪炎寺を叩く。
ツートンツーツー、トンツーツー…。
キ、ス、は、お、ま、え、だ、た。

「チッ」
豪炎寺が思いっきり舌打ちをする。
そのいきなりの舌打ちに、目を瞑って体を揺らして快感を逃がしていた円堂の意識が少し戻る。

「えっ?あっ、ごぉっえんじぃ、だめ?
おれ、へん?おなかん中、むずむずするの、びょーき?」

「…否、変じゃない。
すぐむずむずするの治してやるから、もう少しだけ待ってくれ」
安心させるように微笑んで唇を交わせば、円堂はまた快感へと浸っていく。
その様子に安堵した豪炎寺は、もう一度鬼道の頭に手を延ばす。

トントンツーツー、トンツーツー…。
う、し、ろ、は、も、ら、う。

そしてそのまま、円堂の蜜と鬼道の唾液の滴る窄まりへと指を這わした。
そこはもう交じり合った液でぬるぬると鈍い光を放っていて、一本の指など簡単に呑み込んでしまう。


「ッンン、…ごっえんじぃ、そこちがうぅ。
むずむずすんの、そこじゃないってぇ」
夢中になっている円堂は豪炎寺の指が自分のどこに入っているか気付いていない。
円堂が分かっているのは、自分が欲しいところの隣に豪炎寺の指が入っていることと、
むずむずするところに同じように指が入ったら、きっと凄いってことだけだった。

「ここだろ?お前が欲しいのは」
豪炎寺の手が邪魔になった鬼道がそこから顔を離して言う。
新たに添えたのは同じように指。
入り口に触れるとくちゅりと音がする。

ぴくっと円堂の体が揺れる。

「欲しいか?」

その鬼道の一言にまたぴくっと円堂の体が揺れる。
目が揺れる。

「う、ん…。
欲しいけど…」
珍しいはっきりしない円堂の言葉。

「もしかして…怖いのか?」
円堂の暖かく締め付けてくる中に意識を持ってかれていた豪炎寺が、
円堂の只ならぬ様子にはっとして訊ねる。

暫く迷ってからこくんと頷く様子が可愛らしい。
その様子に豪炎寺は円堂の頭を片方の手で抱き締める。


「大丈夫だ、円堂。
怖くなくなるまでいつまでだって待つ。
それに怖くないよう、ずっと抱き締めているから…」
鬼道は円堂の両足の間に両膝を折り、豪炎寺ごと抱き締めた。


 

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