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やって来ました、鬼道邸。
テストの為に部活が休みになった途端、開催されることになった『お勉強会』。
前回、円堂のあまりのお馬鹿っぷりにギブアップした夏未ちゃんから後を任された鬼道君は、
任された仕事は完璧にこなすタイプです。

赤点を取りそうな要注意人物、
特に速攻タイヤと戯れそうな円堂さんを拉致ると、
他の人達も強制的に自分の家へと連行したのでした。



「染岡は英語、目金は理系か」

鬼道は後ろに土門、豪炎寺というお利口さん二人を従えて呟く。
前には正座させられたお馬鹿な面々。

他はまあまあなのに、英語は壊滅的な染岡。
興味の無い数学は全く勉強しない完全文系目金。
それにほとんど全教科が微妙な一之瀬と、
言わずもがな、完全終わってる円堂さんだ。

ちなみに雷門サッカー部お馬鹿スーパー☆5のメンバー半田は特に秀でた教科は無いが、
特別苦手な教科も無い為、赤点は取る心配が無かった為不参加だ。
ま、半田ならそうだよね。
予想通りだよね。


「ふむ、とりあえず理系と文系で分けるか」
お馬鹿さん達を冷静な視線で見渡すと、鬼道が腕組しながら呟く。

「豪炎寺。お前は理系担当だ。
目金と円堂を頼む」

「・・・」
豪炎寺が何も発せずに頷く。

「土門」

「あいよ。俺は文系ね。りょーかい」

土門の察しの良い言葉に、鬼道は頷くと、高々とGOサインを出す。


「よし、今日のノルマは各々、数学と英語だ。
最後に俺の予想問題をクリア出来なかったら、今日という日は終わらないと思え!」

「えー!?」
お馬鹿さん達の声が揃った。

まあ、揃ったところで無視された訳ですが…。


こうして、雷門中サッカー部期末の陣は切って落とされたのだった。


 

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