勉強しようぜ!



「宜しいかしら?」
ミーティング中のサッカー部の部室に雷門夏未の仰々しい声が響く。

「皆さんもご存知の通り、来週には期末テストがあります。
一つ確認したいのですが、わが校では期末で赤点を取った生徒は補習授業を受けなければならないことはご存知かしら?」

「えー、中学生なのに補習とかあるッスか?」
一年生壁山の空気を読めないお惚け発言が飛ぶ。

チッ、そこはお約束なんだから目ぇつぶっとけって。

「雷門中は私立校ですわよ。
わが校のモットーは明るく元気に文武両道ですから」
夏未ちゃんが、お利口さんにお約束設定を説明してくれる。
そう、「私立だから」でいいんです。


「ここからが重要なんですが、補習授業期間は部活動に参加できないって事も忘れてませんわよね?」

「な、何ーっ!?」

円堂さん、立ち上がって絶叫。
去年までは部活で練習ってより一人で鉄塔広場で個人練習してたから知らなかったんだね。(涙

「我がサッカー部では、その補習期間に都内中学校サッカーのトーナメントに参加を予定をしています。
当然、赤点を取った者はその大会には参加させません!」

「くっ、なんでそんな時に試合すんだよっ!!」
円堂さん、さっきまで座ってたタイヤに熱血パンチ炸裂。

「ですから、今回の期末テストで赤点を取る事は、この私が許しません!
これは理事長の言葉と思って結構です!!」
どーんっといつもの決め台詞が華麗に決まる。
流石夏未ちゃん、おっとこ前〜。

「ここに部員全員の前回の中間テストの結果があります。
部活動が停止になるテスト期間中に要注意人物は徹底的に鍛え上げますから覚悟してちょうだい!」

「げ〜っ!!」

夏未は皆のテスト結果をプリントアウトした用紙を部のテーブルに叩きつけると、そう宣言したのであった。



「まあそうは言っても、うちの部活は皆結構お利口さん揃いなのよね」
夏未が肩を竦めてそう言うと、途端に皆、そのテスト結果が纏めてある用紙に群がる。

「おー!流石鬼道!!
学年トップかよ!!」
センターに陣取った円堂が感嘆の声を上げる。

「そうね、流石の私も全科目満点を取られてしまうと勝てなかったわ」

「ふっ、当然だ」
鬼道が極当たり前って顔で受け流す。

そりゃあね、お利口さん学校の帝国でもトップだったんだからそこは当然でしょう。


「へー、土門も学年で十位以内に入ってるのかぁ。
結構意外だなぁ」

「心外だなぁ、これでも俺だって元は帝国にいたんだぜ?」

なんと部内のトップ3は土門。
いいんです、管理人が土門好きだから←

「んで、豪炎寺も十位以内か。
さっすが豪炎寺だな!」

「まあな」

腕を組んで、ロッカーに寄りかかりながら興味無さそうに豪炎寺が呟く。
土門7位に豪炎寺が9位で、今回は土門に軍配が上がったようです。

「おっ、風丸は14位か。惜っしいなぁ」

「どうしても十位の壁が厚くてな」

なんでも出来る上に真面目な風丸君は14位。
本当、嫌味なくらい欠点が無いでヤンス(栗松心の声

「んで、マックスと影野は36位と39位か」

「ま、そんなもんデショ」

「テスト前しか勉強しないマックスと同じくらいなのか…」

落ち込むな仁君!
今回マックスがテストの結果が良かったのは、君がノートを見せてあげたからだぞ!
まあ、ノートを取った人間より良い点数を叩き出すところがマックスらしいけど。

「木野の47位までが50位以内か」

「うーん、なんか恥ずかしいな。
皆、頭いいんだもん」

秋は恥ずかしがっていますが、人数の多い雷門中で50位以内は十分良い結果だと思うぞ!


まだ、成績が出てきていないのは、
お馬鹿代表円堂を筆頭に、染岡、半田、一之瀬、目金の五人!!
雷門お馬鹿スーパー☆5はこの五人で決定だ!!

 

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