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「チュパ…ッ、チュパ…ッ。
ムハーッ、天馬きゅんのお子様おちんぽ…はむ、はむ…おいち〜イィ…じゅるじゅる」

「やめ…っ!
やだっ、…やめっ、止めてくださ…ッ!
アッ!ヤだッ!…ンッ、……ヤだって、言ってる、…じゃ、ないですかァ…ッ!!」

ジュルジュル…、ニチャニチャ…。

男の声に混じって粘ついた水音が防ぎようもなく天馬の耳に届く。
その度に目を瞑っていても、さっき見た糸を引いた男の口の中が嫌でも脳内にフラッシュバックしてくる。
あんな口の中に自分のちんちんがあるなんて信じたくない。
しかも男の口の中で舌がちんちんに触れる度に天馬の身体がピクピクッと勝手に震えてしまう。
男の口の中にある部分が、またじんじんと熱くなってくる。


「ヤダァァー…ッ!ヤアァーー…ッ!
舐めないでッ!舐めないでェェーーッ!!」

天馬は身を捩って、自分の顔を枕に埋めた。
頭がボウッとして何かで全身を支えたいのに、両手も両足も封じられてそれぐらいしか出来る事が無かった。
何かに掴らないと自分の身体が浮き上がりそうだった。
頭の上ではもうずっとカサカサと天馬を縛ったビニール紐が鳴り続けている。


「ヤァー…ッ!ヤアァーー…ッ!!
溶けちゃうううッ!
無くなっちゃ…ッ!俺のちんちん、無くなっちゃうよォォーー…ッ」

男が舐める度にじんじんと甘く痺れていく。
どんどん感覚が鋭くなって、それはまるで男が舌で皮膚を溶かして神経に近づいていってるみたいだった。
男の口の中で自分の性器が飴玉みたいに溶かされている。
男が自分のちんちんを食べるつもりだと信じている天馬は本気でそう考えていた。


「イッ!…たぁ…っ」

急に走ったピリリとした痛みに天馬は思わず声を上げた。

「ムフッ、先っちょだけ剥き剥きしてあげたからね〜。
はむはむ……ろお?」

剥いて食べるんだッ!!
天馬は男の言葉に確信を強めた。
大切な部分が食べられてしまう恐怖で天馬はぎゅうっと唇を噛み締める。
身体はもう震えを抑える事も出来ない。
枕しか映っていない視界がどんどん曇って何も映さなくなっていく。
それなのに剥かれた部分は神経が剥き出しになっているかのように今までより強く、痛みと、そしてじんじんと痺れるような甘い何かを与えてくる。
噛み締めた唇もすぐ酸素を求めて「はあはあ」とだらしなく緩んでしまう。
天馬は枕に押し付けるように首を揺すった。


「ヤ……ッ!ヤ……ッ!ヤア……ッ!
もおっ…ゃ、嫌、食べな…ぃ…でェェーー…ッ」

「やらぁ〜」

男はれろ〜っと露出した部分と皮の弛んだ部分を舌で嘗め回した。
びりびりとした刺激が天馬を襲う。


「ぴゃあッ!」

その瞬間、身体が跳ねると同時にひくんと急に漏れそうになってしまう。
なんとか我慢したものの、何かがぶしゅっと溢れてきそうな感覚は無くなってはくれない。
今すぐにでもお漏らししてしまいそうだ。


――もぉ嫌だぁ…ッ!やっぱちんちん短くなってるんだッ!
短いから急にオシッコしたくなっちゃったんだッ!!

しかもいつもの尿意と違って男が性器を舐める度に、どくんどくんとマグマが噴火するみたいに噴き出そうになってしまうのだ。
未知の感覚と変になってしまった自分の身体に天馬はひっくとついに嗚咽が声に混じりだした。


「もぉ…ッ、ハア…ッ!嫌だぁぁー……ッ、ヒック!お、れ…変…に、ヒック!なっちゃ…たぁ…ッ!
もっ…や、だよぉ…ヒック!おしっこ漏れちゃうよぉーー……ッ」

真っ赤な顔の天馬が枕に顔を押し付ける事も出来ずに横向きでヒックヒックと泣き始める。
だが、言っている内容もその泣き顔も、ショタコンの変態男にはただの欲を煽る材料でしかない。
それに何より天馬の初めて露出されまだ鮮やかなピンク色の先端をしたソコは幼いながらもカチコチに勃起したままなのだ。
しかも睾丸がヒクヒクと競り上がっている。
尿なんかじゃないのは一目瞭然だ。
それなのに天馬の口から出たのは「おしっこ」という言葉。
もしかしたら射精自体が今まで経験が無かったのかもしれない。
当然ここで止められるはずがない。


「ムッホーッ!!初物ミルクきたああっ!
ドピュドピュッていーっぱいお漏らししよーね、天馬きゅん!」

男の興奮した鼻息がいきり立つ性器に掛かる。
それさえもゾクゾクッとする程感じてしまうのに、男はそう言うとぱくりと天馬の性器を根元まで飲み込んでしまう。
そしてジュポジュポと深く吸いながら激しく自分の頭をスライドしていく。
急すぎる刺激に天馬のつま先がシーツに食い込み皺を寄せる。
腰がぐぐっと強張ってしまう。


「ヒィッ!
やら…ッ!やら…ッ!やらってばああーー……ッ」

天馬が泣き叫びながら首を振る。
ぞわっぞわって一瞬でも気を抜くと、すぐにでも漏れてしまいそうだった。
我慢しようと息を止めるとすぐ苦しくなって、ひぐっ!ひぐっ!と泣き声の混じった声が漏れてしまう。


「アッ!アッ!アッ!出ちゃッ!出ちゃうよおおおッ!!」

どんどんと天馬の声が切羽詰ったものへと変わっていく。
本当だったら今すぐにでも漏れてしまいそうなソコを手で隠してトイレに逃げ込みたい。
でも無情にも手は縛られたままで逃げることも隠す事さえ叶わない。
それなのに腰はまるで更に奥まで銜えてほしいと言わんばかりに浮いたままだ。
首が揺れる度に腰まで揺れて、どこか誘っているようにさえ見える。


「出ちゃう!出ちゃうからあああ!
なんでもするからトイレ行かせてえええ!」

叫びながら懇願する天馬の言葉に、男はぴくりと口の動きを止める。

だが、それも一瞬だった。

今度は性器の根元に手を添え、手までもスライドさせながらじゅぽじゅぽと口の動きを速めてくる。


「アッ!アッ!アアッ!アアアァァーーーッ!」

尿道を熱い塊が通り抜けていく。
尿みたいにさらさらとした液体なんかじゃない。
熱い、熱い、塊。
自分の中から何かが噴き出していく。
漏れるなんていう甘いものでは無かった。


「……ハァッ」

どくりと先端から最後の一滴が通り抜けた瞬間、ぶるりと身体を震わせて、天馬が自分でも気付かない内に止めていた息を吐き出す。


――何これぇーー……、すごかったぁーー……。

天馬が初めての射精に呆然と宙を見上げていると、男がぎらついた目で天馬を覗き込んでくる。


「天馬きゅ〜ん、ごめんね〜。
トイレ行かせてあげようと思ってたのに、それより天馬きゅんのお漏らしの方が早かったぁぁん」

男の顔がまた天馬に近づく。
男の息が腐ったような匂いから生々しい程青臭い匂いに変わっている。


「でもねぇ〜僕ちんは行かせようと思ってたんだよぉ〜。本当だよぉぉ〜。
だからね〜」

男が脱力して動く気力もない天馬を抱き締める。


「天馬きゅん、約束通り何でもしてくれるんだよね?」


 

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