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「何食わぬ顔でここを出て、お前はコレをどうするつもりだったんだ?」

ぐり、ぐりり。
教師の脚が硬くなった霧野の欲望をスカート越しに遠慮なく抉る。
雑で侮蔑に満ちた刺激。
それなのに痛みや屈辱ではない感覚が刺激を受けて広がっていく。


「学校のトイレで浅ましく弄るつもりだったんだろう?
皆は勉強しているっていうのにイヤラシく。
……こんな風に!」

「あッ!」

ぐっ。
教師の手がスカートを潜り、下着の上から屹立を握りしめた。
いきなりの刺激に霧野の声から短く甲高い声が漏れてしまう。


「なんだパンツにシミが出来てるじゃないか。
女装姿を先生と瀬戸に見られただけでこんなに興奮してたのか?
いやあ〜、先生、霧野が綺麗な顔してここまで変態だとは思いもしなかったなぁ」

「アッ!ちが…っ、違い、ます…。ハァーーッ、ハァーーッ…お、俺…っ」

教師の蔑みの言葉を否定したいのに、シミの出来た部分を爪先でクリクリと弄られるだけで霧野はもう言葉を続ける事が出来なくなってしまう。
それどころか脚がガクガクと震えて力が入らない。
部屋の角に追いやられ掴まるものの無い今、壁に寄りかからなければ立っていられない。


「ハッ!この期に及んで何を否定しようと言うんだ。
ほら、今もどんどんシミが広がってるぞ。
先生の手は変態のお気に召したようだな」

「ぁ…ッ、ぁあ…ッ!やッ!ちが…っ、こんなの…、酷い……ッ!」

壁と擦れて二つに結んでいた髪が乱れていく。
乱れた髪は汗ばんだ首に纏わり付いて、それさえもゾクゾクと緩い刺激を霧野に与えていく。
それでも霧野は目の前の教師の肩に掴まるなど死んでも御免だった。
支えきれなくなった霧野の身体がぐずぐずと床にへたり込んでしまう。
自然と教師の手が霧野から離れていく。
霧野は自分がスカートが捲りあがり脚を惜しげもなく露出している事など気付きもせずに、ただ手が離れた事にホッとして生活指導室の床に座り込んで息を整えようとした。


「何が酷いんだ?」

だが、そんな甘い事は勿論許されるはずもない。
教師は霧野が火照った顔で乱れ髪でスカートから艶かしく脚を露出している様子を、立ったまま余すところ無く視姦した後そう訊ねた。

教師の問いに霧野がその潤んだ瞳を教師に向ける。
自分を涙目で見上げる霧野の姿は、教師の嗜虐心を擽るには充分だった。


「先生は女装でしかも勃起した状態で授業に参加しようとした生徒を止めただけだぞ?
そんな変態行為をされたら我が校の風紀が乱れに乱れてしまう」

「そんな…ッ!」

「なんだそんな事しないと言うつもりか?
じゃあコレはどうするつもりだったんだ?ン!?」

教師が霧野の前にしゃがみ込み、バッと霧野のスカートを捲くる。
下着の下から生地を押し上げ、はっきりと存在を明らかにした霧野の欲望が露になってしまう。
カッ、と霧野の秀麗な顔に紅が差す。


「そ、それは……」

「どうせ自分で処理するつもりだったんだろ?女装姿のままで。
だからスカートを穿いたまま、ここから帰ろうとしたんだろ?」

「……ち、違います」

「でも、コレは自分でどうにかするつもりだった。
……違うか?」

「……」

霧野は泣きそうだった。
もしあの後無事に生徒指導室から脱出出来たとして、一人になった時に自分がどうしていたかなんて自分でも分からない。
欲を満たさないでいられると言い切れる自信が無い。

黙ってしまった霧野を肯定とみなした教師はその魔手を霧野の秘部へと伸ばす。
トランクスの合わせ目を霧野の欲望を暴くために左右に開いた。
たったそれだけで取り出さなくともブルンッと勢いよく霧野の性器は自ら顔を出してしまう。
先端だけ皮の剥けた霧野の性器は、瑞々しく蜜の滴る果実のようだった。


「先生はそれの手伝いをしているだけだ。
……何も酷い事なんてしてないじゃないか」

「…ンッ!くぅ…ッ」

教師の手がその果実を軽く掴んだだけで、その甘い蜜は霧野の下生えに向かって滴ってしまう。
勿体無い―――そう感じた教師は蜜をその舌で舐めとった。


「ひ……、アッ、アッ、…だ、駄目…ッ、駄目だッ、それは……ッ!」

舌は全ての蜜を舐めとろうと、その根元へと少しずつ近づいていく。
霧野は慌てて、教師の頭を押さえた。
でもその押さえる力は、教師の舌が先端の蜜をペロペロと舐めただけで簡単に抜けてしまう。


「駄目?こんなに次から次にカウパー分泌させといてよく言うよ。
この淫乱で感じやすい変態が!」

「ハァッ、ハァッ、…やめッ!お、お願……」

教師の頭を押さえる手の隙間から霧野がその瞬間見たものは、
侮蔑の瞳で口を広げた教師の顔と、それでも滾ったままの自分の屹立だった。
それから、その屹立は教師の口の中へと消えていった。



 

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