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「ひぐぅぅっ!」
速水の脚が貫かれた衝撃で男越しに跳ねる。
「おっ、おねが…っ、痛っ…ぬ、ぬぃてぇ…」
はくはくと息絶え絶えにさりながら必死に懇願する。
だが、男はお構いなしだ。
それどころか男は速水の歪んだ顔に楽しそうに顔を寄せる。
より結合が深くなり、奥を犯される。
「おー、可哀想になぁ。
こんな親父にこんな所で犯されちまってなぁ」
眼も口も衝撃で開いた速水の顔に、男は獲物を前にした肉食獣の如き長い舌を見せびらかせる。
そしてれろりと速水の顔の精液を舐め上げた。
「もうお嬢ちゃんも立派なオンナだ」
速水の衝撃で空白の心に、その言葉が浸みていく。
どんなにもがいてもビクともしない躯。
自分を覆い隠す程の大きい躯。
そして、自分を貫く逞しい肉棒。
それらの前で自分は果てしなく非力だ。
蹂躙され、奪い尽くされるべき弱い存在だ。
――か弱い…オンナ…でしかない。
「オ、…ンナ?」
虚ろな呟きに男はふんっと鼻で笑う。
「そうだ、俺のオンナだ。
いい声で啼くなら可愛がってやるぜ?」
――可愛がる?
そうだ、オンナは弱いだけの存在じゃない。
弱いからこそ、守られ、可愛がられる存在だ。
――オンナなら、守ってもらえるのかな…?
・・・自分が何故か戦わなきゃいけない事になった敵から。
中学生には分不相応な強大な敵から…。
――ナケばいいなら簡単だ。
・・・だってもう自分は声も涸れる程泣いている。
「ッア!」
男に前立腺をごりごりと擦り上げられ声が漏れる。
「そうだ!もっと啼け!」
激しい突き上げと共に男が嘲笑う。
嘲笑が許しとなって速水の箍を緩ませる。
「はうっ!ああっ…ん、はげしっ、よぉ…っ!」
自分を守ってくれるオトコに縋りつけば、オトコはちゃんと可愛がってくれる。
――だって、ほら。もう痛みよりも気持ちいぃことしかシてこない。
「あっ、…そこぉ!もっと、おなかゴリゴリしてぇ…ん」
甘えれば、もっと気持ちよくしてくれる。
ああ、チンポとお腹が擦れて気持ちいぃ。
お尻もチンポもオトコがごりごりって奥を擦る度にびりびりと電気みたいな快感が走ってく。
「はぁ…っ、もっとこれぇっ!…もっとしてぇ。おくっ!おくぅっ!」
男の長いちんぽが直腸の入り口をごりごりと刺激する。
どんどんと快感が溢れてきて、弾ける事で頭がいっぱいになる。
「はっ!はぁっ!…んあっ、はぁっ!もっと、もっとぉっ!」
「チッ、貪欲なお嬢ちゃんだ」
くねくねと強請るように揺れる速水の腰に男が上から叩き付けるように腰を打ちつける。
パンパンと肉同士が当たる音がリズミカルに響く。
ぬっちゅぬっちゅと濁った水音が二人の結合部分からする。
「あっ!あっ!きちゃっ、きちゃうよおお」
速水の中が精を求めるようにキュウキュウと締め付ける。
限界の近さに男の背に回した爪がぐっと食い込む。
「く…っ、出すぜっ」
ぐうっと一際大きく突いて男が吼える。
ドクリとオトコの肉棒が大きさを増す。
「あっ!あっあっああああっ!!」
その瞬間、今まで届かなかった奥まで熱い飛沫が弾け飛ぶ。
お腹の深い、深いところまでかっと熱くなる。
脳の奥まで白く濁していく。
びゅくっと速水のオトコの象徴から欲が飛び散った。
男の腹を白く汚したそれだけが、速水がオトコだった名残だった…。
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