4



「ひゃうう、ッん!あちゅぃ…ん!あちゅぃ、よぉ…っ!」

速水がいやいやをするように首を振る。
じんじんと身体中を甘く苛む疼きをどうにかしたくて、
速水は無意識に自分のペニスに手を伸ばす。


「ひぐっ、…いひゃぁいぃ。やらぁあ、チンポいひゃぃよおぉ」

理性の飛んだ速水は、亀頭が剥けたばかりということも忘れていつもの調子で自分のペニスを掴んだ。
びりっとした痛みが走る。

それでも速水は自分のペニスを離さない。


「ふぅんっ、…チンポぉ!チンポじんじんすりゅぅ…ふぇっ、やぁ…っ、いたぁ…の、やぁ」

痛みの無い根元だけを擦るが、そんな刺激では逆に自分を追い詰めるだけだ。
眼鏡のずれた目尻には痛みと、際限ない疼きに涙が浮かんでいる。

全身を淡いピンク色に染め、幼いペニスを握り締めながら焦れたように腰を揺する姿は、
速水自身は気付いていないが随分卑猥だ。


速水が飛んだ瞬間から後孔はただ解すだけの動きに変わった男が、ぺろりと舌舐めずりをする。
速水の後孔には二本の指。
それを男は広げるようにして孔を開いている。


「イきてぇか?」

「い、イキたぁっ、イキたぃよぉっ!」

「じゃあ、おじさんの言うことちゃぁんと聞けるか?」

「きくぅ!きくからぁ…っ」

その瞬間速水の身体がぐるりとひっくり返る。


「ほら、自分で持ってな」

そう言うと速水の手を太腿の下から回して抱えさせる。
所謂M字開脚の格好で、速水は前に立つ男を早くと言わんばかりに見上げる。

もう目の前に立つ男は恐怖の対象では無かった。
――自分を苦しみから救ってくれる優しい人。

強姦魔は速水の中ではそんな存在に変わっていた…。


「イクときゃちゃんと言うんだぜ?」

こくこくと何回も頷く速水に、にやりと笑うと男は果実のような速水のペニスに舌を這わす。

「ふぁっ、…あっ、ぁぁぁんっ」

根元から先端に向かってべろりと舐めただけで背を弓なりにさせた速水に、
男は満足そうに笑う。
太い指を三本も後孔に挿れ、唾液をたっぷりとまぶして速水のペニスを嬲る。


「ふぇっ…、もっ、でちゃぃ、そぉっ…ですぅ」

舌を尖らせて裏筋を刺激し、尿道口を突いてやれば、
太腿を掴んだ手は痕が付く程強くしがみ付き、悶えるように腰を浮かしている。


「…早ぇな」

男は小さく呟くと、速水の脚を頭の方へと倒す。

「イっちまいな」

その瞬間、片方はきゅっと速水の屹立を握り締め、
後孔の指をぐりりと今までわざと避けていた前立腺を一気に引っ掻く。


「っ!!」

急な強い刺激に速水の目が見開く。

「やっ!やあああぁぁっ」

速水の顔に自分の屹立から飛んだ白い欲望が降り注ぐ。

「あ…っ、あ、ふぅ…っ」

ビュクビュクッと速水の恍惚とした顔が白く汚れていく。
男に押さえられた脚の先がぴくりぴくりと引き攣っている。


「や〜らしいなぁ、僕ちゃん。
自分の精子で顔射たぁ、やるねぇ」

くたりと全身を弛緩し、最早男の為すがままになっている速水の脚をゆっくりと地面に降ろして男が舌なめずりをする。

速水はもう顔を白く斑に染めたまま拭く事もせず、男が降ろした状態のまま脚を閉じる事もしない。

ただ、快感の余韻に浸りきっている。


「ほら、今度は僕ちゃんがおじさんを気持ちよくさせる番だぜ?」

そう男が速水の脚を持ち上げながら言うのも、快感の余韻の前ではどこか他人事に聞こえる。


「ほら、しゃっきりしろ。
これからは僕ちゃんじゃなくお嬢ちゃんになるんだぜ?」

男がぱんっと軽く速水の顔を叩く。


――速水が処女を失う瞬間の驚愕を見たいが為に。


そして速水が目を見開いた瞬間、男は無慈悲に貫いた。
激しい衝撃が速水を襲う。



 

prev next




人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -