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「へへ、可愛い顔に似合わず随分濃ゆいのが出たじゃねぇか」

男がにやにやと男の手を汚している白濁を速水の口の周りに擦り付けてくる。

「はぁっ!はぁっ!はぁっ!」

ねっとりとした自分の精液を顔につけられて気持ち悪い。
速水は荒い息で、薄い胸を上下させながら顔を背ける。
それぐらいしか拒絶の意を表す方法が無かった。


「僕ちゃんが本当に真面目な子でおじさん嬉しいなぁ。
近頃の子は中学生でもフシダラな子が多くてな〜」

「っ!?」

男はそう一人ごちながら速水の身体をひっくり返す。

「この前の子なんか、男子中学生なのに処女じゃ無くってよぉ?
おじさんがっかりして思わず仲間呼んで輪姦しちっまった」

嫁の愚痴でも言ってるような軽い調子で男が言う。
腰を高く掲げた状態でうつ伏せになっている速水は、その男の軽さにぎゅうっと草を掴む。


――この男、慣れてるんだ…!今、仲間とか輪姦とか言ってたし…っ!


怖くて怖くて仕方ないのに、身体が強張って動けない。
もし、男の気に入らない行動をしたら、何をされるか分からない。
全身が恐怖で支配される。

怖くて堪らないというのに、
熱を放ったばかりのペニスは未だ熱が引かない。
未だ変わらずガチガチに固く、熱を孕んでいる。


自分の背後の得体の知れない男と、
自分の身体を蝕む異変に速水はガタガタと小刻みに震えだす。
震えを抑えようと手を押さえても、その手が震えてしまう。

全身で震えだした速水の背中を男がやんわりと擦りだす。
びくりと身体が大きく震える。


「でも、僕ちゃんはちゃーんと処女だもんなぁ?
お尻であんあん言っちゃうようなアバズレとは違うよなぁ?」

速水はその言葉にこくこく頷く。
実際その通りだし、男に逆らってもっと酷いことをされたくない。


「あー、そりゃ良かった。
だと思って、僕ちゃんに使ったの気持ちよくなれるオクスリ入りのオイルにしといたんだ。
おじさん、グッジョブだろ?」

「え…?」

男の言葉にぎくりと身体が強張る。
今、自分に起きている異変。
・・・男の言葉が真実ならば、そのオクスリとやらは確実に自分を蝕んでいる。


「お尻にもたっぷり使ってやっから、心行くまであんあん啼いてくれや。
大丈夫、オクスリのせいだって分かってるから僕ちゃんのことアバズレとは思わないよ?」

「なっ…なっ!」

余りの男の言葉に、速水が振り向いた瞬間、男の節だった太い指が速水を貫く。


「ああっ」

衝撃で速水の背が撓る。

さっきは男の指をがっちりと拒んだ速水の後孔は、今にゅぷにゅぷと淫らな音を立てながら男の指を銜えている。


「おーぉ、オイル垂らしただけで美味しそうに銜えやがって。
僕ちゃんも立派なネコになれる素質あるぜ?」

「ふぅっ、くっ…苦ひぃ、ぬ、抜…ってぇ…」

ぎゅうっと掴んだ草がぷつぷつと抜けていく。
さっきまでハンカチを詰め込んでいた口は既に呂律が回っていない。
初めて異物を飲み込んだそこは、太い指一本でもぎつぎつと圧迫感を与えてくる。
ふるふると今度は異物感で震える背中を男が宥めるようにさする。


「直にオクスリ効いてくりゃケツも平気になっから。
よし!それまでにおじさんが僕ちゃんの前立腺見つけといてやっからな」

途端に男の指が何かを探すように蠢きだす。

「くぅっ…やっ、い、ひゃいぃぃ。
…ふぁっ!?」

まだ慣れない後穴の中をぐりぐりと動きだした指に、びくりと速水の背が跳ねる。
だが、その身体が少しずれた瞬間、びりりと速水の背を激しい快感が走る。


「おー、ここだここだ」

男はその一瞬だけで獲物を見つけたようだった。
にやりと口を歪めると、その一点を狙って指を動かしだす。


「ひゃあっ!」

その身体の中からペニスをひっかかれたような快感に身体全体が撓る。
しかも男は執拗にそこばかり攻めてくる。

「ひゃあっ!…あうっ、あんっ!やぁっ、そこっ、やらあ」

顔が汚れることも厭わず速水が顔を地面に押し付け快感に叫ぶ。
後ろの刺激に身体が跳ねる度に、じんじんと熱を持ったペニスはチクチクとした草に当たる。
その些細な刺激がもどかしくて腰がくねる。
びりびり走る後孔の激しい快感で全身が波に浚われてしまったようにくねる。
全身の神経が下肢に集中してしまったみたいだ。
どこもかしこも皮膚が無いみたいに剥き出しになった神経が熱を持ってじんじんしてる。


「おー…、クスリ効いてきたみてぇだな。
お楽しみはこれからだぜ?」

男のその呟きが、速水が理性を手放す最後に聞いた言葉だった…。




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