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未だチカチカと星が飛び、濁る速水の視界から男の姿が消える。


「まずは僕ちゃんの貞操チェックだな。
ちゃんと真面目にしてっかな〜?」

男の声と共に無遠慮に開かれる足。
覆うものの無くなった秘部が夜風に触れ、速水の身体をぞくりと強張らせる。


自分の不浄の窄まりに男のごつごつした無骨な指が触れてくる。
その瞬間、先ほどとは比べ物にならない程の嫌悪感が速水を襲う。

「ぐぅっ」

思わず身体が男の指から逃げるように反る。
折り曲げられた脚が地面を蹴るように強張る。


「おー、偉い偉い。ちゃんと固いねぇ〜。
ガッチガチの処女マンでおじさんは嬉しいよ」

男は嬉しそうに言うと中に指を入れることなく手を離す。


「こっちはどうかな〜?」

今度は恐怖で縮こまった速水のペニスを楽しそうに指でつまむ。

「おおー、こっちもあんまり使ってなさそうだ。
ちっこいし、皮も被ってるし、
もしかして僕ちゃんてばあんまり自分でシコシコもしないタイプかな〜?」

男のからかいを含んだ言葉に速水はかっと赤くなる。
自分の子供チンポをマジマジと見つめる男の視線を避けるように脚を閉じようとすると、
男はぱしっと速水の太ももを押さえる。


「まずは勃起させてみよっか。
おじさんがシコシコしてあげっから、僕ちゃんはじっとしてな」

男の大きな手が速水の雄を包み込む。
その手は今までの粗野で乱暴なものとは違い、やけに女性的で優しい。
だが女性や速水自身の手と違って男の手は、速水の雄を全て一気に包めるくらい大きくて熱い。

ただ緩く扱いているだけなのに、
その初めて感じる他人の手はこんな状況でも拒うことの出来ない快感を速水に送り続ける。


「うん、ちゃんと勃起できて偉い偉い。
じゃあ次は剥き剥きして子供チンポを大人チンポにしてやっからな〜」

「ひぐっ!」

その途端、びきりと股間に痛みが走る。
男の手が遠慮の無い手つきで皮を剥きだしたのだ。
ふるりとピンク色の亀頭が姿を現す。
包皮に包まれていたソコは風が吹き抜けただけでもひくりと快感を享受する。


「水ねぇから、もったいないけど特別サービスだ。
僕ちゃんは殴ちゃったし、こんな好みの子は久しぶりだしな」

男がごそごそと腰ポケットから何かを取り出す。
キュポっと蓋が開く音がしてとろりとした物が速水の痛みで少し萎えてしまったペニスに滴ってくる。


「ふぐぅっ!!」

敏感な亀頭にそのとろりとした液体が沁みて痛みでくぐもった声が漏れる。
それなのに、男が沁みこませるように優しく優しく上から下へと撫でていくと、痛みだけではない感覚がじわじわと涌いてくる。

「ふぅっ!…ふぐぅっ!」

その痛みの奥にある確かな快感が怖くて、速水は腰を捩る。
腰を捩っても捩っても快感は無くならない。
それどころか痛みを押しのけるように快感がどんどん迫ってくる。
熱がどんどん集まってくる。


「へへっ、どうした僕ちゃん。
痛いのに気持ちいいってか?」

的確に速水の気持ちを言い当てた男に、速水は改めてゾクリとする。


心は嫌がっているのに、男の与える快感は簡単にそれを上回っていく。
しかも男は自分の気持ちも気持ちよくなれる場所も全部お見通しで。


――ど、どうしよう…。
痛いのに気持ちいいとか、嫌なのに気持ちいいとか…っ。
…俺、お、おかしくなっちゃいますよぉ…っ!

恐怖でじんわりと涙が目尻に浮いてくる。


でも身体は速水の心に反して、どんどん放出を求めて昂ぶっていく。

「ふぐっ、ふーっ、ふーっ!」

息が上がっているのに、口の中のハンカチが邪魔で息がちゃんと出来なくて苦しい。
ぽろぽろと泣きながら、汚く鼻を鳴らしている速水に、男が少し笑う。


「叫ばなきゃ、ハンカチ取ってやるぜ?」

速水はその提案に一も二も無く飛びつく。
こくこくと何回も頷くと、男はすぐさまハンカチを取り出す。

「可愛く啼きな」

その声と共に、剥きたての亀頭をきゅっと手で締め付ける。


「ひぃうっ!?」

突然の強い刺激にどくりと速水の中で吐精感が走り抜ける。


「やああっ!らめえええぇぇ」

抗う術を持たない速水は、男の手の中にどろりとした精を吐き出した。



 

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