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「天城」

俯いてしまった天城に真帆路が声を掛けます。

「舌を出して、こっち向け」

「ド?」

初心な天城さんは恋人になったばかりの真帆路さんの言葉に素直に舌を少し出し顔を上げます。
すると牛特有の長い舌を真帆路は天城さんの舌に絡みつかせます。
ぬるぬるとした感触だけでなく視覚的にもイヤラシイその光景に天城さんはぼうっとしてしまいます。
そしてその隙に真帆路さんの舌は天城さんの舌を伝って、そのまま口の中まで這入ってきます。

「…んくっ、はぁっ…あっ」

その質量のある舌に天城さんは簡単に翻弄されてしまいます。
ただでさえ多い唾液が首を伝って胸元を濡らしていきます。

「お前の口は甘いな」

暫く天城さんの口腔を堪能した真帆路さんは、その唾液を追うように濡れた肌の上を舌で追っていきます。
たっぷりの唾液を塗したその舌はぬらぬらと光って天城さんの体に真帆路さんが通った痕を残していきます。

「はぁっ…はぁっ…はぁっ」

ぬらぬらと光る痕が増える程、天城さんの息は弾んでいきます。
目を瞑り初めての感覚に身を捩る天城さんを目を細めて一瞥すると、また真帆路さんは天城さんに声を掛けます。


「天城」

その声に天城さんがそうっと目を開けたのを確認してから、真帆路さんはわざと舌を長く出してその舌先で天城さんの胸の先を指し示します。

「触れてもいないのに、もう勃ってる」

そんな事を言われた天城さんは堪りません。
真っ赤になって腕で顔を隠してしまいます。
ですがその瞬間を狙ったかのように、右の胸の先をねっとりと舐められてしまい、またアラレモナイ声が出てしまいます。

「あぁ…っ!」

そしてそのまま、口に含まれてしまいます。

「あ…っ、あ…っ、や、やだっ、…それ、やだドぉっ」

口に含んだまま、真帆路さんはねぶりまわします。
先の窪みを舌先でくりくりと穿ってきます。

「あっ、ああっ…あんっ、あ、くぅ…うっ」

そうかと思うと、今度はチュパチュパと音を立てて吸い上げます。
もう天城さんは立っていられません。
ずるずると座り込み、ただハシタナイ声を上げるだけになってしまいます。

しゃがみこみ力が抜けてしまったのをこれ幸いと真帆路さんは天城さんの脚を広げ、その間に収まると上から圧し掛かります。
そして天城さんの顔を上から覗き込むとニヤリと笑いました。


「大声を出すな。お前のオトモダチが起きてしまうぞ?」

天城さんは慌てて口を自分の手で塞ぎます。
そんな様子も真帆路さんにとっては可愛くて仕方ないようです。
くすりと小さく笑うと、また天城さんの右の胸に顔を寄せます。

「くぅっ!ふぅー…っ、…ふぅー…ぅんふうっ」

必死になって抑えても、敏感になった乳首を舌で嬲られるとどうしても手の隙間から声が漏れてしまいます。

「まだ夜明けまでは時間がある。
頑張って声を抑えるんだぞ」

天城さんは口を手で押さえたまま、楽しそうな真帆路さんを睨みます。


――もうやだドぉ。真帆路ってば思ってたよりエッチぃドぉ!


真帆路さんはその時天城さんが思ったとおりの人でした。
その後もねっとりと右の乳首を舐り、漸く口を離したと思ったら左に移動したのでした。
当然左を舐ったら次は太ももです。

そうして大きな全身を隈なく弄られ、最後に貫かれた時にはもう痛みなど微かにしか感じない程トロトロにされていました。
しかもこれでもかというくらい子種を中に注いだのです。


「俺の仔を産んでくれ、天城」

ずるりと抜き取り、真帆路さんがそう囁くのを聞いた時、天城さんは半分意識がありませんでした。


初めてなのに友達がすぐ傍に居る中での声を抑えてのねちっこい全身舐め回しエッチ。
しかも中出し。
天城さんも大変な人に好かれたものです。
でも天城さんの大変な状況はまだまだ続きそうです。


次の日の朝、いつもよりも随分と遅く起きた天城さんは(それでも相当無理をして起きたのです)顔を赤くした車田さんと三国さんに言われてしまいました。

「今度から出来たら外でしてくれないか?」

「俺たちはまだ未経験なんだぞ!!少しは気を使え!!」

天城さんが真っ赤になって牛舎の隅っこで体育座りをして凹んでしまったのは言うまでもありません。


そしてこの夜這いが噂となり、
浜野ファームに他所の牧場から力自慢の猛者達が純潔を求めて次々と夜這いにくるのもまた別のお話。
なにはともあれ良かったですね、天城さん。


「真帆路の馬鹿ぁあああ!!もう絶対させないドぉおおお!!」



 END

 

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