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こんにちわ、音無春奈です!

前回はほんっとーに大変でした!!
なんだって染岡さんはあんなに乱暴者の捻くれ者なんでしょうか?
普通に吹雪さんの好みが理解できません!
顔が良い訳でも優しい訳でも無いし、サッカーだって下手じゃないけど他に上手い人は沢山いるし。
それどころか吹雪さんの方が絶対上手だと思うし。
強いて言えば…、がっしり体型…とか?
う、…なんだか自分で想像して嫌な気分になっちゃいました。
もう染岡さんと吹雪さんのことはいいです!
あまりリアルに想像すると危険な領域に突入してしまいます。

それより話は半田先輩です。
結局前回、染岡さんと吹雪さんはラブラブという事が判明しました。
浮気している様子も見られませんでした。
取りあえず染岡さんは候補から除外です!


という事で、今回の容疑者は松野さんです!

私の見たところ松野さんと半田先輩はよく二人でじゃれあっているし、
それがふとした拍子に在らぬ雰囲気になり欲に流されそのまま…。
という中二にありがちな設定はよく聞く話。
しかもFFI中は二年生は三人しか日本に残っていなかったし充分アヤシイです!!
(以下会話抜粋)


音「松野さーん!」

松「ん?…ああ、やかましか。何?なんか用?」

音「ちょっとお聞きしたい事がありまして。
今、大丈夫ですか?」

松「大丈夫じゃない。じゃーねー」

音「ちょっ!ちょっ、待って下さいよ。
その手に持ってるのお昼ご飯でしょ?食べながらでいいんで少しは話聞いて下さい!」

松「やだ」

音「えー、そんなぁ!」

影「マックス。ね、少しは聞いてあげようよ。
音無がこんなに言ってるんだから」

音 ビクゥーッ(か、影野さん居たの気づいてなかった…)

松「…で?なんの話?」

音(やった!インタビュー成功!!影野さんのお陰だわ!
…でも、影野さんの前で話して平気かな?)
「あのですね〜…」影野をチラ見

影「あ、俺、さっき行ってる」

松「あー、いいよ仁。居なって。
ねえ、仁が居ても平気だよね?」

音(うっ、なんだろうこの断りづらい雰囲気は。
松野さんの醜聞を影野さんに聞かせないようにっていう私なりの気配りだったのに…。
もういいわ。影野さんの前でぐうの音も出ない程の証拠を掴んでやる!)
「はい!影野さんにも聞きたい事ありますし」

影「何?」

音(まずはお二人に同性愛についての考えを探っちゃいます!)
「あのですねー、お二人もエイリア石の使用者じゃないですか。
副作用が困るなーとか思ったりしますか?」

影「え…」わたわた、あわあわ

松「べっつにー?」

音(むむっ、第一容疑者の方は全然動じていない)
「松野さんは染岡さんのしっぽ第一発見者じゃないですか。
実際に身近な人が同性愛者でどう思いました?やっぱりびっくりしました?」

松「べっつにー」

音(むむっ、これまた全然動じていない)
「じゃあ、染岡さん以外の人にもしっぽが生えたとしても吃驚しませんか?」

松「へー、また誰かしっぽ生えたんだ」

音「えっ!?」

松「だからこんな事聞いて回ってるんデショ?」

音 ギクギクーッ(なんでこんなに鋭いんでしょーか?
もしかして半田先輩の事を知ってるから…?
えーい、もうズバッと聞いてやれ!)
「ええ、そうです!
松野さんがそんなに鋭いのはもしかしてお相手だからですか!?」

松「…は?何言ってんの?」

音「松野さんが副作用に困らないのは攻めだからですか!?
それともしっぽが生えるのも子供が出来るのも大歓迎な程愛してるからですか!?」

松「・・・」

影「・・・」マックスの服の背中側の裾をギュッ

松「あー、音無?よくそういう恥ずかしい事を平気で言えるね。
ボクはそういうプライベートな事はノーコメントなんで」

音(うわぁ!はっきりとは否定しない。
これは二人目にして早くもお相手発見かしら!?)
「影野さんの前でそういうこと言うの恥ずかしいですか!?
でも、既成事実まであるのに、いつまでも隠しておけることじゃないと思いますよ!!」

影「・・・」マックスをジーッと見つめる

松「…音無はボクに何を言わせたいのかな?
ボクにここで交際宣言しろって事?」

音(やっぱり!!
音無春奈、ついにスクープゲットです!)
「じゃあ松野さんと半田先輩は付き合ってるんですね!?」

松「……は?
…半田がどうしたって?」珍しいマックスのポカーン顔

音「ここまで来てしらばっくれないで下さい!
前から怪しいと思ってたんですよ、松野さんと半田先輩!
友達にしてはスキンシップがちょっと過多だと思ってたんですよねー。
おんぶとか膝枕とか普通しませんよ!友達なら」

影「・・・」掴んだ裾がギュギュギューッ

松「ちょっ!誤解を招くような事言わないでくれるっ!?」

音「誤解じゃないじゃないですか!?
もしかして影野さんの前だから照れて認められないんですか!?半田先輩を愛してるって!」

影「……そう」ゴゴゴッ

松「仁!?」

影「…俺、先行く。
だからマックスは音無に存分に半田への愛を語って」 足早に立ち去る影野

松「じーん!?」呼びかけても立ち止まらない影野

音「行っちゃいましたね。
でもこれで松野さんも事実を認める気になったんじゃないですか?」

松「…うるさい」

音「え?」

松「半田なんて知らないよ!
少なくとも半田に恋人が居るとしたら相手はボクじゃない」 言い捨てると影野の後を追って走り出す

音「えっ、待ってください!」

松 振り返って「半田ならFFI中やけに国際電話掛けてたよ。
半田の相手はどうせあの時日本に居なかったヤツでしょー!」

音「・・・」
(どうやら松野さんも白みたいです。
でも…。
容疑者の有力情報ゲットです!!)

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