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「名前、君は美しい…なんて可愛いんだ。君を妻にしたい」

この国の大頭領様、ヴァレンタイン様に告白された。
私はいきなりだったために動揺してただただ震えが止まらなかった。
おそれ多くもこの国の大頭領…
それは私も大頭領を愛している。だけど、私が愛しているのはあの人の愛国心。国を、国民を大切にする心が好きなのだ。

だから可愛いだとか、美しいだとか…そんなことを急に言われたって分からなくなる。

ましてや妻になって欲しいなんて…
お父様は反対はしなかった。お母様もお断りなんて出来ないと、私を急かす。
どうすれば良いのか分からない。

あれ以来ホワイトハウスには近づけない。
大頭領を素直に見れないから
大頭領を見てしまうと…自分が自分じゃなくなってしまうから。

ああ、誰か…私を…


「ナマエではないか…」

聞き覚えのある美しいお声。
私の目の前に表れたのは今まで悩んで、近づけなくなってしまった大頭領ではないか。

「あれから君の返事を待ち、この心の隙間を埋めるのに苦労したよ」

「……」

私はその場にペタンと座り込んでしまった。
心臓は高鳴り、顔か赤くなり、もう正常じゃいられない。
誰か、この場を変わって!何度も何度も願い、大頭領と目が合わないように何度も大頭領の顔から目を反らした。

目を合わせてしまえばきっとなにかが奪われてしまう。
心の奥底でもう1人の私が叫んだ。



「さあ、手を取ってくれ…私の妻になってくれ」

私はどうすることも出来ず、心臓の高鳴りを押さえられず、ヴァレンタイン大頭領の手に自分の手を差し伸べようとした瞬間、

パシン…


鈍い音と共にハッと我に変えった。


気がつけば、大頭領の右頬が赤い。
そして私の手が大頭領の頬の隣にある。
 
しまった。
やってしまった。
私はやってしまったのです。
お母様、お父様、ポチ、タマごめんなさい!!
私はもう駄目かもしれません!

「…いい、張り手だ」

大頭領は私が叩いた手に頬を擦り寄せて私の手を舐めた。

「ひっ!ご…ごめんなさいー〜!やっぱり貴方とは結婚なんて出来ませんっ!」

私は大頭領の手を勢いよく払いのけ、その場を猛ダッシュで逃げた。

自分がしたことに懺悔しながら、何度も心の中で「ごめんなさい」と言いながら。

去り際に大頭領の顔を見ると何故か満足げな顔をしていた。

覚悟をしていたが、大頭領のストーカーはそこからエスカレートしていったのは言うまでもない………



我が道をゆく
(なんで、私が)




最初の告白で私は落ちました←
夢主に引っ叩かれても怒らずに掌を舐める辺り、流石大統領といったところでしょうか…良いぞ変態!(誉め言葉)
その後のストーカー行為も気になるところですが、夢主ちゃんがもしも大統領に落とされたらどうなるのかも凄く気になります…!大統領は一日中引っ付き虫してそうですね(笑)

璃乃さん、素敵な夢を有難う御座いました!
これからも宜しくお願いします。
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