ウェズ&リーナ 未来設定
ウェズ&リーナ 未来設定
段々ウェズを描くにあたり、年齢が上がっていってる気がする……

てなわけで未来設定です。
まだエンディング内容決めてないくせしてね!
いろいろ大変なリーナちゃんですが、未来では幸せになれるといいです。いやします。


以下 この絵から派生したウェズリナ文です。
未来設定なのでリーナがウェズをウェズと呼んでたり、ウェズがリーナをリーナと呼んでたりします。
大丈夫な方だけ下へスクロールどうぞ。





















「ウェズー、ウェズ?ウェズさーん?」

机に向かっている見覚えのある背を見つけ声をかける。
だが返事はない。
不思議に思って近づいて顔を覗き込んでみると、ウェズは机に肘を立てた状態で規則正しい寝息をたてて眠っていた。
そういえば最近、強敵を相手にする任務が増えたと彼は言っていた気がする。

「頑張ってるんですね。」

ふふっと小さく笑う。
そしてちょっとした好奇心が芽生えてきた。
普段からはありえないほど無防備な彼の寝顔をじっくりと見詰めてみる。
いつもはどこか不機嫌そうな顔をしている彼の寝顔は幼い子供のようで可愛いらしいと思った。
そしてまたクスッと笑う。






ずしり、と肩に重みを感じてウェズは目を覚ます。
なんだ、と首を回してみると自分の愛しい人が肩に寄り掛かり眠っていた。

「…リーナ? おーい、リーナ?」

呼びかけてみたが目を覚ます気配はない。
無下に起こすのも悪いのだが、この位置関係だと自分が立ち上がれば高確率で支えを失ったリーナは頭をぶつけるだろう。
仕方がないのでそのままの体勢で過ごすことにする。が

「…………重い。」

本人に聞かれれば確実に怒られるであろう言葉を漏らす。
だが、無理もない。
認めたくはないがウェズはリーナより背が低い。
種族の問題とはいえ、女性――しかも恋人より背が低いことは少なからず彼のコンプレックスとなっていた。
そのため自分より肩の位置が高い相手の体重を支えることとなる。
当然それは容易ではないことで――

「……めぎゅっ?!!」

ガンッ、と勢いよく机に額をぶつけた。
額をさすりながらあげられるだけ顔をあげ、こりゃあ駄目だなと愚痴をこぼす。
身体の向きを変え、リーナの背を抱える。
幸いにも近くにあったクッションを引き寄せ、彼女の頭をそこに乗せた。

「ふー…すっかり眠気が覚めちまった。」

やれやれと肩を竦め、時計を見る。
時刻は5時半。
思ったより寝過ごしてしまったようだ。
ふと、リーナのほうに顔を向ける。
まだ幼さが残る女性は安心しきったように穏やかに眠っていた。
彼女にとって傍にいて最も安心できる。
そんな男になれたのだと改めて実感し、珍しく彼は微笑みを浮かべた。

「そろそろ晩飯の準備しなきゃな。」

立ち上がり背伸びをする。
なんともない平穏な日常に感謝を覚えながら彼は台所へと向かった。


後日、ユリエルにこの日のことをからかわれ、いつも通りの口喧嘩を勃発するウェズの姿があったとかなかったとか。


うわああああ恥ずかしい!
愛しい とか書くだけで恥ずかしいです…
もっと精進しなければ…!



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