昨日から気持ちが落ち着かん。答えの出ない疑問が頭ん中でループしとる。興味を持っただけじゃ。笑顔を見たいだけじゃ。何でそう思う?友達、じゃから…?
じゃぁ何故赤也の言葉に苛立った?ただの友達、なのに。何で?どうして?


「――う、仁王!」


大声で呼ばれてふと我に返った。


「…何じゃ?真田」


そういえば今は朝練の最中。すっかり忘れとった。


「たるんどるぞ!集中しろと言ったのだ!」

「プリッ」


真田の鉄拳を喰らわない為にその後、なんとかテニスに集中した。らしくない、か。らしくない…。確かにらしくないのぅ。こんなんじゃ詐欺師の名が泣くぜよ。
ただ一つだけ分かる事は、こんな俺にしたんは他の誰でもない友達の…名前。




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