「止めて!何すんだ!離せ!」


苗字の言葉に思わず引き寄せていた。俺の腕の中で苗字は暴れている。じゃが男の俺に力で適う訳がない。


「離せ…離して、よ」


しばらくして力の差を悟ったのか抵抗を止めた。
抵抗を止めたところで俺は話し始める。


「のぅ苗字、お前さんはそうやって壁を作っちょったのか?自分に言い聞かせて、関係ないとか一人で良いとか、一人は酷く寂しいじゃろ?」


沈黙が流れる。少しして沈黙を破ったのは苗字じゃった。


「しょうがないんだよ。私にはこうするしかないんだから…」




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