仁王跡部連載

「お前さん、感情に素直なんじゃな」

「え…？」

手元を見つめたまま、仁王はポツリと呟いた。感情に、素直？私が？

「怒ったり笑ったり…俺の言葉に素直な反応じゃった。普段無表情じゃき、クールなんかと思ったぜよ」

「…だから？」

ゆっくりと顔を上げた仁王はまるで全て見透かしているようだ。その瞳に吸い込まれてしまいそうだった。

「毎日つまらんじゃろ？」

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