「にじゅういち、にじゅうにっ」
「…ねぇジャッカル」
「んー何だっ」
「私重くない?」
「いやっ」
「背中に乗って腕立てって事はさ、重りじゃん?」
「まぁそうだな。にじゅうごっ」
「重りじゃん?」
「何で二回言ったんだよ」
「重くない?」
「ちょうどいいぞ。にじゅうろく」
「ちょうどいいってどうなの。乙女心が傷付くんだけど」
「にじゅうなな、重くねぇ」
「でも辛そう」
「じゃあ何て言って欲しいんだよっ」
「べ、別に」
「嫌なら毎回付き合ってもらわなくてもいいんだぜ」
「嫌とかじゃなくてさ」
「ブン太より軽い」
「そこと比べるんだ」
「さんじゅ、ふぅ」
「はい、お疲れ」
「サンキュ。まぁトレーニング的にはもうちょい重くてもいいかもな」
「これ以上重くなれと?」
「トレーニング的にはな」
「トレーニング的には、ね」
「まぁ俺はお前が重くなろうが軽くなろうが関係ないけど」
「関係ないってどういう意味?」
「お前はお前だろ。体重なんて関係ねぇよ」
「ジャッカルイケメン」
「褒めても何も出ねえぞ」
「えへへ。じゃあ明日からは両足に5キロの重り着けて乗るね!トレーニングの為に!」
「それでもブン太より軽いんじゃね」
「マジでか。あいつは痩せた方がいい」
「まぁ筋肉だろ」
「本当に?」
「硬てぇしな。お前は柔らかくて気持ちいいよな」
「え、エッチ!」
「え、いやそんなつもりじゃ」
「じゃ、ジャッカルならいいけど…」
「えっ」
「えっ」
「と、とりあえず、明日も頼むぜ」
「う、うん」
深夜、23時の乙女心
明日は勝負パンツでも履いた方がいいかな…。
20131126
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