お風呂から上がって携帯を確認すると、一件の不在着信が。
早速かけ直す事にした。
―プルルル、プッ
「も、」
≪俺の電話に出ないとは良い度胸だね≫
「…お風呂だったの」
≪そんなの俺には関係ないよ。いつもワンコールで出ろって言ってるだろ≫
「言われた事ないんですけど。ってかワンコールとか分かんないから」
≪とにかく鳴ったらすぐ出ろって事だろ?そんな事も分からないの?フッ≫
「その小馬鹿にしたような笑い止めてくんない?」
≪小馬鹿?面白い冗談だね。思いっきり馬鹿にしてるよ≫
「ムカつく…!」
≪何?空耳かな?明日覚えておくんだね≫
「しっかり聞こえてんじゃん」
≪いつから俺にそんな口をきけるようになったのかな?ねぇ≫
「はいはい、ごめんね」
≪明日覚えておくんだね≫
「あ、そう言えば来週末練習試合の申込来てるらしいんだけど、幸村にどうするか聞いといてって顧問に言われてたんだ。忘れてた」
≪忘れてた?本当に君、王者立海のマネージャーかい?≫
「詳しい事書いたメモ多分教室にあるから詳しくはまた明日って事で」
≪はぁ。何でこんな子マネージャーにしちゃったんだろう≫
「じゃそういう事でそろそろ寝るねー。明日寝坊したら困るし」
≪人の話も聞かないし。救いようがないね。本当に明日覚えておきなね≫
「はいはい!じゃ、おやすみー」
―プッ、プーップーッ
「あれ?幸村何で電話してきたんだろう?聞くの忘れた」
深夜、23時の疑問
マネージャーをいじり倒したい部長と部長のかわし方を心得ているマネージャー。
20090413
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