「フッ」


「きゃああああっ!!」




名前の耳に息を吹きかけたのである。





「名前先輩って意外と感度いいッスね」




「ひっ…光!?…いきなり何すんの!耳は反則!!」



呑気に話している財前に、名前は息を吹きかけられた左耳を抑えて叫んだ。





「何回呼んでも気づかない先輩が悪いんッスわ。…で、何をそんなに悩んでるんです?」



「あー……コレ。進路調査書。来週三者面談があるから、早いとこ決めないといけないの」



名前は持っていたシャーペンを器用に回しながら答えた。

 


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