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 ほえぇ。
あたしは口を三角にあけながら、にこにこ笑うミネちゃんを見ている。

「お届け物です。印鑑お願いします」

「はい、ご苦労様でした」

あたしみたいなクロネコの絵が描いてある帽子をかぶった背の高いおにーさんが、大きな箱を持ってやってきた。
ミネちゃんは嬉しそうに笑いながら、よいしょっととお荷物を運ぶ。


「みゃーおん」

ねぇねぇ。
あのおにいさんからのプレゼント?
あたし、カタセくんよりあのおにいさんの方が好きだなぁ。
だって、帽子にあたしがいたもん!
きっとネコが好きなんだよ。



「わあ、お母さんからだ」


あれ?
あのおにいさんが持ってきたのに。
お母さんって、遠くにいるんでしょ。
車で、うーんとうーんとかかってようやく着いたところだったよね。



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